課題研究の成果や生徒の作品、学校の特色がよくわかる教材・教具など多数の陳列をした。
そのひとつとして、花毛布も飾った。今回は大作の「松竹梅」と「花二輪」。毛布が小振りでしかも薄くて腰が弱いので自立させにくかったが、なんとか見映えがするように折ることができた。
船の世界ではロープの結び方は日本でも外国でも無数にあるが、これは実用だからだろう。花毛布は明治以来の日本船にだけ見られる習慣だ。永い船旅に潤いともてなしを演出するために、司厨手によって口伝で継承されてきた。この歴史に関しては明海大学の上杉准教授の論文『近現代の日本船における「花毛布」の継承』で詳しく紹介されている。
最近では船の少人数化や、客船では羽根布団を使い傾向があることなどから、花毛布を飾る船は少なくなってきている。この文化を是非とも次の世代に継承したいと考えている。
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