2011-07-28

情報部会研究会(2011年度第1回)

 横浜清陵総合高校で情報部会の今年度第1回研究会に出席した。
1 横浜清陵総合高校で実施している学校設定科目「コミニュケーション」の紹介(五十嵐先生)
(1)科目の説明
 本日のワークショップで行う事例の他にさまざまな演習を積み上げたあと、インタビュー実習を行い校内発表につなげる。
 インタビュー実習では実社会で活動している社会人や組織にインタビューを行うための依頼、事前調査などすべてを生徒自身で行う。
 校内発表によって、互いの成果と課題を共有する。
(2)ワークショップ「バンガロー殺人事件」
 6人1組になって全員が刑事役となり、それぞれが報告した捜索情報を整理し、事件の真犯人を割り出す。

《感想》このワークでは全員に役割が与えられる。それぞれが自分の持っている情報を出し合って、論理的に情報を整理することで問題解決に至ることができる。グループワークが苦手で発言しにくい人にとっても,自分の情報を提供しなければグループでの課題を解けないので,参加して発言せざるを得ない仕組みになっている。リーダーシップをとる人,情報を整理する人などの役割分担が自然にできると問題解決が円滑に進む。





(3)ワークショップ「背中合わせ・向かい合わせ」
 背中合わせに座って、紙片に描いてある図形を言葉だけで一方が他方に伝えて図形を再現する。
 次に向かい合わせに座って同じように図形を伝えるが、今度は他方が再現している図形の誤りを見て説明をやりなおすことができる。向かい合わせのほうが,伝える相手の作図の様子を確認できるので正解しやすい。


《感想》情報の非対称性:つまり,自分が伝えたいと思っていることが必ずしもそのとおりに相手には伝わっていないという当たり前のことをこのワークを通してよく理解できる。例えば,電話で道順を尋ねるときなど,お互いに質問しあって良い場面でも,言葉だけでは説明しきれない場合がある。人は,言葉以外にも身振り,手振り,目つきなどあらゆる所作を駆使してコミュニケーションを図っているという事がよくわかった。

 午後は次のプログラムだったが,所要のため中座した。 

2 ディベートを体験しよう(諏訪間先生)
3 授業実践事例報告
 (1)スクークを活用した違いのわかるライントレース(谷川先生)
 (2)プログラミング教育の入門として「アルゴロジック」の紹介(五十嵐先生)
 (3)マルチメディア表現より「雑誌そっくりのパンフレットを作る」(石井先生)
 (4)相模原公陽高校のいま(保福先生)

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