2008-10-29

佐伯祐三とフランス展

出港式の振り替え休日を利用して,箱根のポーラ美術館に『佐伯祐三とフランス』展を観に行った。

 ヴラマンク,ユトリロのほか,常設展ではルノアール,モネ,セザンヌ,シャガール,ピカソ,藤田嗣治の作品もあって,芸術の秋を楽しめた。
 美術館に行くといつも感ずることだが,テレビの美術番組で観るのとはちがって,絵の具の盛り上がりだとか,微妙な陰影だとかがよくわかるので,実物を観たという満足感がある。
 画家の生年・没年や作品の描かれた年と自分の両親・祖父母の生年とを照らし合わせて,その時代に思いを馳せた。

2008-10-25

大学ラグビー(熊谷ラグビー場)

大学ラグビーを応援しに熊谷まで行った。一部リーグの試合はスピードもアタックも目を瞠る迫力だ。結果は法政 45-12 流通経済大。


敵をかわして走る。


トライ!


大学スポーツの応援というと,野球やアメリカンフットボールでは試合中にブラスバンドやチアリーダーが華やかな演奏と演技を見せてくれるが,ラグビーではプレイ中の鳴り物は行わない。トライをとったり,好プレイのときに拍手をしたり歓声があがったり,スタンドから応援しているチームメイトが声援をおくったり。とても紳士的で,集中して観戦することができる。

もっとも,大学野球の応援も華やかで楽しいので時々行きますが。

2008-10-19

出港式


整列も敬礼も立派



「帽振れ!」行って参りますの挨拶



長三声の汽笛を残して出港して行った。航海の安全を祈念する。


 実習船湘南丸の出港式。私自身は「出航式」というほうがシックリするのだが本校では「出港式」と称している。今回は専攻科生と水産工学科3年生が乗り組み,ハワイ方面へ2ヶ月の遠洋航海に出る。「総合実習」という科目の一環で,海技士の資格を得るために必要な航海・機関の実習とともに,鮪延縄漁業の実習も行う。11月下旬にホノルルに寄港し,12月中旬に帰国する。
 少し風があったので,出港後は揺れてかなりの生徒が船酔いするのではないかと思う。ほとんどの人にとって船酔いは克服できる。実習生は船酔いをしても自分の責任を果たさなければならない。360度見わたしても水平線ばかりの毎日,狭い船内での共同生活,清水の使用制限,動揺,エンジンの音と振動,真夜中の実習など,これまで自由に過ごしていた高校生にとっては辛いことの多い実習だが,外地に上陸したときの喜び,帰国して家族に迎えられたときの喜びはその辛さと好対照だ。人生,コントラストが大切だと思う。

2008-10-18

納得研究会

 午後2時から夕方まで納得研究会に行ってきた。会場は青山学院大学(表参道)で,13名の出席だった。大学の先生,小学校の先生,中学校の先生,大学院生,動物園の飼育係,教育番組の企画をしている人,哲学者など,多彩な顔ぶれである。

 納得研究会は『コンピュータと教育(岩波新書)』などの著書のある認知心理学者,佐伯胖(さえき ゆたか)先生が主催し,「どんな授業デザインが人を納得的理解に導くか」を実践報告から話し合う研究会で,今回初めての参加。8月に横浜国大の有元典文先生の研修講座「学習環境デザイン」を受講したときに有元先生から誘われていた。初めて参加する人は必ず何か報告する慣わしなので,今回初参加の私ともうひとり(小学校の先生)が発表した。
 小学校の先生からは,「図工の評価,過程か作品か?」という観点から,主として造形活動の評価について日々感じていることの報告があった。
 私からは学校改編で本年4月から単位制の専門高校となった現場からの報告として,三崎水産高校とはどのような学校だったか?海洋科学高校はどのような学校になろうとしているのか。学校での実習や実習船の遠洋航海のことなど,写真を交えて報告した。
 研究会の後は懇親会。研究会で報告を聞いたり話し合ったりしたことを脳の中にチャンク化して記憶させるためにはこの懇親会が大切と考えています。

2008-10-06

ヒレ推進船のプロトタイピング

 「海洋空間のシステムデザインカップ ヒレ推進船コンテスト」に出場するための船の製作を始めた。製図に関する科目を履修していないクラスの生徒なので,設計図を描くことは省略し,ペーパープロトタイピングで出来上がりの形状を検討する。このプロトタイプをもとに資材を集め,実際に走らせる船の製作にかかることにする。
 夏の情報デザインワークショップでペーパープロトタイピングの説明を聞いていたので早速やってみた。生徒は出来上がりの形状を具体的にイメージできるので,製作意欲もわいてきたようだ。