2009-05-05

子供の情景

 神保町の岩波ホールへ、ハマ・マフマルバフ監督の映画『子供の情景』を観に行った。
 アフガニスタン、バーミヤンの、破壊された石佛周辺の洞窟に暮らす子供の半日を描いた作品だ。武器も兵士も登場しないが、子供たちにとっての「戦争」を淡々と語りかける。
 今、自分が置かれているこの状況、毎日の安寧な生活、この平和な空間から見える情景が世界の標準だと錯覚しながら,一方では,世界のいろいろな場所で起こっている出来事を、鍵穴のようなテレビ画面や新聞を通して覗いているだけなのに「知っている」と思いこむ無関心な私,といったようなことを考えた。

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