一昨年よりこの研究会に参加している。
道具の使い方をいくら授業で教えても,その道具を活用する場を設定しなければ生徒にとって無味乾燥な授業になるのではないか?
どのような授業をデザインすれば,教員が意図する「学習」が成立するのか。横浜国大と神奈川県立総合教育センター連携講座「学習環境デザイン研修講座」を2005年頃より毎年受講しているが,そこに答えがありそうだ。
このことは教科「情報」に限らず,学校で行われる授業全般にも全く同じことが言える。
授業にRISP〈Reality、Identity、Social Significance、Participation〉を!・・・横浜国立大学有元先生の研修講座から。
教科「情報」については,「コンピュータ教育」「IT教育」と同値と誤認される傾向があるため,コンピュータの操作やソフトウェアの使い方,キーボードのタッチメソッドの練度を上げるなどの<道具の使い方>ばかり行う授業もいまだにあるようだ。
今回の発表で特に印象に残ったキーワードは「他教科との連携」である。表計算ソフトウェアは便利に使えるけれど,それを有効に活用する場面のひとつとして統計分析がある。平成24年度からの数学Ⅰにその単元が加わったので,教科「情報」との連携が大切になってくる。
<データ>から<情報>を読み解く上で統計分析手法は強力な道具であり,表計算ソフトウェアを活用する場となる。その観点から,「統計リテラシーを育成するアンケート調査実習の実践と課題(茗渓学園,大貫和則先生)」のご発表は参考になった。私たちがポスター発表で提案した教材「10㎝はどれくらい?10秒はどれくらい?」とも通ずる内容だった。
Tweet
0 件のコメント:
コメントを投稿