2010-08-21

第3回全国高等学校情報教育研究会大会(2日目)

2日目は9時半から4会場で分科会,12時すぎから全大会と閉会式が行われた。
参加した発表は次のとおり。
第2分科会(メディアとコミュニケーション)
(1) マルチメディア系科目の「実技試験」と「プレゼン試験」
 横浜清陵総合高等学校で実施しているマルチメディア系科目では,作品制作の「実技試験」と,作品のコンセプトや制作過程についてプレゼンテーションする「プレゼン試験」を実施しているという。



試験を課すことによって,生徒の取り組みも真剣になる。また,同校では「プレゼン試験」だけでなく,様々な発表の機会を設けているため,生徒は卒業する頃には臆することなく人前で発表できるようになっているそうだ。
(2) Global Usability に配慮した日本語学習支援教材の制作
 兵庫県立西宮今津高等学校で実施している海外の高校との連携紹介。
 日本語を学習している海外の高校と連携して,生徒が日本語教材を制作し,それを使った結果を評価してもらうなどの交流についての発表。
第4分科会(研究会・専門教科の取り組み)
(4)大阪私学教育情報科研究会の取り組み
 大阪府下の私立高校で実施している授業公開キャラバン(他校の授業を見学する,他校の授業に参加するなどの取り組み),校内へのICT活用機器の導入などについて管理職向け研修の実践などの紹介。
第1分科会(情報モラルと問題解決)
(4)問題解決力をつけるために
 関西大学中東部で実施している学校設定教科「考える科」の紹介。中学校の技術・家庭科では情報に関する領域でコンピュータ等の仕組みと取り扱いは指導するが,「問題解決」について触れる科目がない。そこで,今年度から「考える科」を設定し半期が過ぎた。その実践紹介。

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 教科「情報」は新設されて満7年が経過したが,いまだ発展途上で教材・授業デザイン,評価などについて工夫する余地が多く残されている。その観点から,関西大学中等部の「考える科」は,授業をどのようにデザインし実践するかという,教育の根源的な問題を考えさせられた。また,横浜清陵総合高校で実施している実技試験とプレゼン試験は,生徒が自分の学習を振り返る機会になると同時に,評価についてとても参考になる取り組みだった。

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