2010-09-11

芸術鑑賞会

 横須賀市文化会館で芸術鑑賞会を開催した。今回は劇団イングによる「エディ」という演劇。
 エディ=タウンゼント(ホノルル出身の日系ボクシングトレーナー)と,弟子のひとりである井岡弘樹が世界タイトルマッチで初防衛戦に勝利するまでの物語だった。エディ=タウンゼントという名前に聞き覚えはあったが,どういう人か詳しくは知らなかった。彼が育てたボクサーには,今回の主人公の一人である井岡のほかに,藤猛・海老原博幸・カシアス内藤・ガッツ石松・赤井英和など有名な人がたくさんいるそうだ。
 藤猛といえばハワイの日系3世のボクサーで,小学生の頃彼の試合をテレビで観たことがある。勝利した後のインタビューで,「岡山のおばーちゃーん」と叫んでいたことを今でも思い出す。
 中学生・高校生に向けて「目標に向かってひたむきに一生懸命に歩む姿勢」の大切さといったメッセージが込められているのだと思うが,私はむしろ,「人を育てることについて自分自身に問い直せ」という我々教員に対するメッセージが込められているのだと感じた。
 もちろん,ボクシングをやりたい人が集まるボクシングジムと学校を同等には比較できないが,授業をどのように創るか,学校生活の中でどのように生徒とかかわるか,考えさせられる種がたくさんちりばめられていた。

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