2008-11-20

工場実習中間見回り

 専攻科水産工学科1年生が実習でお世話になっている住友重機械マリンエンジニアリング(株)へ,実習の中間見回りに行った。

プロペラ軸を船内側から取り付ける準備


暖機を行うときにエンジンをゆっくり回転させるための歯車


メインエンジンは高さ4~5メートルはある

 本校には卒業してからさらに2年間学ぶ専攻科(漁業生産科,水産工学科,情報通信科)の課程がある。このうち,漁業生産科1年生は2回の遠洋航海を含む12ヶ月の乗船実習,水産工学科1年は1回の遠洋航海を含む9ヶ月の乗船実習と3ヶ月の工場実習が課せられている。
 専攻科水産工学科の工場実習は民間の造船工場に委託して行っており,建造中の船で機関艤装(ぎそう)を実習する。工程と実習期間のタイミングが合えば,施主に引き渡す前に行う海上公試運転に立ち会うこともある。今回は,560メートルあるドックで建造中の10万トンタンカーで実習している(このドックは50万トンの船を作ることができるということだった)。東京海洋大学海洋工学部や神戸大学海事科学部では,すでにこの工場実習を行わなくなっており,現在では本校をはじめとする水産高校の専攻科だけで実施している貴重な実習だ。
 造船所では,陸上の工場で鋼板から船体の各部分を切り出し,プレスで船体の形状に成型し,溶接して船体ブロックを作ってゆく。ある程度できるとドライドックに運んで組み立てる。こうして船体の建造を行いながら,機関やプロペラを艤装する。工場で受けた説明によると,最近では大きな船を作る造船所でも「明日必要な物は前日に準備できていれば良い」という,余分な在庫を持たない生産方式を取り入れているということだった。

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