2008-08-19

学習環境デザイン研修講座



 横浜国立大学連携講座『授業デザイン・活動デザイン』を受講した(横国大教育人間科学部付属 教育実践総合センター,13~16時)。講座の担当は教育人間科学部准教授の有元典文先生で,一昨年からこの先生の講座は必ず受講することにしている。
1.「学習とは」20文字以内で定義する。
2.児童・生徒の学習を見取る方法を1行で表現する。
3.アメリカのある小学校の授業風景。机も椅子もなく,球,立方体,円錐の形を唄いながら学習している。児童は思い思いに動いていて,それでも学習に参加している。なんと自由な!
4.社会的構成主義入門:「客観的事実」は誰の目にも見えるのではなく,「見る目」がなければ見えない。「事実」というのは社会的に構成される。
5.学生が「鉛筆回し」の方法を教えるビデオを見て,どのように教えようとしているかを書き出す。
6.学習を観測する工夫
7.個人の能力が「可視」となる授業,「不可視」となる授業をデザインしてみる。
8.日本のある小学校の授業風景を見て,活動を時系列にメモする。受講者は4人ずつのグループに分かれてその授業がどんなデザインになっているか,その結果から何が観察されたかを話し合って発表する。

授業をデザインする上でのポイント:「何を明らかにするのか」「子供を誰にしたいのか」「いつ使えるのか」「どこに参加させるのか」

子供が,「自分が何をしているか」に自覚的になるような授業をデザインしよう。(4.)で何故いきなり「社会的構成主義」が出てきたかというと,授業を通して子供の「何を」見ようとしているかがはっきりしていなければ,学習(行動の変容)を観察することはできないから。ここに,社会的構成主義という哲学的立場のあることを知っておいたほうが良いから。

有元先生の講義はとても興味深くわかりやすい。来年も是非参加したい。

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