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2012-04-10

写真講座のリフレクションムービー

3月19日に参加したNPO法人 EDUCE TECHNOLOGIES主催のワークショップ「写真撮影講座! "学び"の魅力を伝えよう!」の事務局から,私たち参加者が撮影した写真を編集し制作されたリフレクションムービーを You Tube にアップしたという連絡をいただいた。

 デジタルビデオは持っているけれど,動画の編集は撮影した以上の時間をかけなければならないのでずっと敬遠してきた。こうしてスチル写真をムービーに仕立てると,単にウェブアルバムに保存するよりもずっとその場の雰囲気や感動を伝えることができる,ということがわかった。

 一緒に情報教育の教材を研究開発してきた仲間の先生も,ムービーメーカーを使って同じようにスチル写真を編集していた。デジタルカメラを持ってからずいぶんたくさんの写真を撮影してきたが(ほとんどがラグビーの写真),それらを使って私もムービーに仕立ててみようと思う。

 ワークショップを開いてくださった中原先生,写真の講師をしてくださった見木先生,そして事務局の方々に感謝!

2012-03-19

写真撮影講座! "学び"の魅力を伝えよう!

NPO法人 EDUCE TECHNOLOGIES主催の「写真撮影講座! "学び"の魅力を伝えよう!」に参加した。

 ワークショップでの学びを,表題のとおり,魅力的に伝えるために,どのように撮影するのかを学ぶワークショップだ。2月7日に東大の中原淳先生のブログで紹介があり,プロ写真家の見木久夫さんの指導を受けられるということで楽しみにしていた。

 東京メトロ八丁堀から徒歩4分の株式会社内田洋行「東京ユビキタス協創広場 CANVAS」を会場として,午前10時から午後5時半過ぎまで行われた。

 同じ場所の別の階では,日本生産性本部と東大中原研究室が主催する「人材育成の未来をACTする」というワークショップが開催されていて,そこへお邪魔して撮影実習する,ワークショップを実地本番で写真撮影するワークショップで,メタワークショップとでも言うのか,とても面白い試みだった。

 (なお,400枚以上の写真を撮影したが,現に行われているワークショップにお邪魔して撮影した写真なのでこのブログへの掲載はしない。)

【中原先生講演】

 1990年代には「ワークショップ」という言葉はあまり使われなかった。最近は一般的になってきたが,内容や参加者同士の相互交渉については注目されても,そのワークショップの様子を外に伝えたり記録に残したりする「技術」についてはあまり議論されてこなかった。

 ワークショップに集って「わかる人だけわかる世界」ではなく,ワークショップで行われている学びの魅力を外へ伝えて「みんながわかって参加できる世界」に広がることが大切である。

 fan研究,fan community research,fandom

 この場で起こっていることを,外に伝える,自分のために残す。


【写真ワーク(見木先生)】

1. 写真の技術概要的な説明

 (1)写真に必要な知識:テクニカル(露出,ピント,ブレ回避)とセンス(構図,タイミング,演出効果)の相乗。

 (2)レンズ(ピント,画角,絞り)とカメラ(シャッター,センサー)
画質と描写力はイコールではない。
 (3)レンズは一生もの,ボディは消耗品。
 (4)ワークショップでは広角が重要。
 (5)絞り:光量だけでなく,被写界深度(ピントの合う範囲)を決める。
 (6)シャッター:動くものを止めて撮れる。
 (7)ワークショップでは1/80秒以下のシャッター速度ではブレることが多い。

2. 実践1

 (1)参加者9名を2グループに分け,1グループが自己紹介などをして写真撮影についてディスカッションしているところを,もうひとつのグループが撮影する。
 (2)撮影した写真を全員の前で投影してリフレクション

3. 実践2
 (1)「人材育成の未来をACTする」ワークショップ会場に移動
 (2)こちらでは,120名くらいの参加者がグループに分かれて名刺交換している。すでに撮影実習は始まっていて,その様子を撮影する。
 (3)基調講演に続いて行われたアイスブレーキングを撮影する。
 (4)さらに会場を移して,中原研究室大学院生による人材育成に関する研究のポスターセッションの様子を,開始前から佳境に入るまで撮影する。
 (5)撮影した写真のリフレクション
 人物だけでなく,会場全体の様子や会場で使われている道具類など,その場を演出している物にも眼を向ける。
 会場が暗ければISO感度を上げる。画質は犠牲になるが,記録のためならば充分。
 ブレた写真は修整できないが,暗さはある程度補正できる。
 「その時その場」しかないので,取り残しのないようにたくさん撮影する。
 動きの一瞬を逃さないために待つ。
 良いアングルを探して動く。
 人のアップは顔が優先。
 スマートホンやコンパクトデジカメなど,いろいろな手段で普段から撮影することは練習になる。
 低い位置からの写真は立体的になるが威圧感も出る
 上からの写真は可愛さ・フレンドリーさが出る
 1枚の中に何もかもを入れようとしない。引き算で撮影する。人と人との関係性を表現する

 ワークショップ記録写真で大切なこと・・・「どんな人たちが,誰と,何を,どんな雰囲気で」

 雰囲気を伝えるモチーフ
 来場する人たち,熱く語る講師,語り合う人と人,書きとめている手元・・・

 人がいるから撮れるショット
 人がいないから撮れるショット

4. 実践3

 (1)東京学芸大学の高尾隆先生による,インプロビゼイション(即興演劇)による組織内教育,チーム作り,コミュニケーション作りに関する講演のあと,実際に即興演劇を行ってインプロを紹介している現場を撮影する。
 (2)リフレクション
 最高の瞬間を撮影する・・・対象を絞る,射程エリアを確保する,瞬間の捕捉
 一人,人と人,人と物
 ハンターとしての嗅覚
 笑顔・集中・手振り

【ワークショップに参加して】
 撮影は,「カメラ」の技術ではなく,「写真」の技術でもなく,「記録」の技術なのだと思った。その点では,日本科学未来館で行われた「ウメサオタダオ展」と関連が深い。もちろん,カメラを使って撮影する以上,カメラと写真の技術をみがくことは前提だが,何を,どのように記録して人に伝えるかが大切なのだと,改めて気付いた。
 今日撮影を行ったワークショップは,次の書籍が参考になる。
高尾隆・中原淳『インプロする組織』三省堂
中原淳・編著『職場学習の探求』日本生産性本部

2012-02-04

ウメサオタダオ展

日本科学未来館にウメサオタダオ展を観に行った。彼の著書は『知的生産の技術』、『モゴール族探検記』、『文明の生態史観』を読んでいる。(ちなみに、息子さんの梅棹エリオ著『熱気球イカロス号』も読んだ)。知的刺激を受けることばかりで、国立民族学博物館へ行ってみたいと思いながら果たせずにいた。
知的生産の技術で紹介されていた京大カードやオープンファイルとその整理棚、縦書きかな文字タイプライター、こざね、スケッチや写真などのレプリカを見て、知の巨人と言われる所以がよくわかった。
『知的生産の技術』が書かれたのは1969年なので今から40年以上前だが、そのあとがきで教科「情報」の新設を次のように予言している。

 『知的生産の技術』岩波新書pp.217-218より引用
「情報の生産、処理、伝達について、基礎的な訓練を、小学校・中学校のころからみっちりとしこんでおくべきである。〜中略〜ここにあげたさまざまな知的生産の技術の教育は、おこなわれるとしたら、どういう科目で行われるのであろうか。国語科の範囲ではあるまい。社会科でもなく、もちろん家庭科でもない。わたしは、やがては「情報科」というような科目をつくって、総合的、集中的な教育をほどこすようになるのではないかとかんがえている。」

本で読んだだけではわからないことが、たくさんのレプリカを見て、感動をともなって理解できた。平成15年、高等学校に氏の予言どおり教科「情報」が新設された。それから10年目になろうとしているが、いまだに「指先スキル」のトレーニングに終始した授業も多い。私も含めて、教員自身が「情報の生産、処理、伝達について、基礎的な訓練を」受けていないことが原因なのだろう。
情報技術の進展にともなって、情報の整理に使う道具は40数年前とは比較できないほど高度になったが、その活用方法はあまり変わっていないのではないだろうか。コンピュータはひとり1台持ったとしても、コンピュータさえあれば情報を整理・活用できるとは限らない。高性能のカメラを持っていて、その複雑な機能を使いこなせても良い作品を写せるとは限らないのと同じだ。

2012-01-06

情報部会研究会(2011年度第6回)

神奈川県高等学校教科研究会情報部会の2011年度第6回研究会に参加した。今回のテーマは「実践事例発表と新学習指導要領情報交換会」である。 神奈川県だけでなく,東京都,千葉県,茨城県,埼玉県からも参加者があった。

 特に,現役大学生の参加があったことはこれからの情報教育を支える若い力の萌芽が感じられ,喜ばしいことだ。また,大学で情報教員の養成に関わっている先生方の参加もあり,全体で50名くらいの出席だった。

 7本の発表が行われ,活発な議論が交わされた。



  • 箱ひげ図で分布を読み解こう
  • 情報科教員採用試験報告
  • 体験してみよう! 情報のデジタル化
  • ICTを取り入れたアサーション技法を用いた「情報モラル」の育成
  • ディベートを体験しよう
  • 玉川学園前高等部情報科のカリキュラムについて
  • 2年目の実践事例
  • 教育用プログラム言語の比較
  • 講演 尚美学園大学 小泉力一先生「今後の情報教育のあり方や新教育課程の情報提供」
  • 好評 神奈川県教育委員会指導主事 柴田功先生

 9時30分から始まって,1時間の昼休みにはポスターセッションとワークショップも組み込まれ,17時までたっぷりの研究会だった。生徒に「教え込む」のではなく,生徒が活動する中から課題を見つけ出して生徒が自分で考えるように仕組まれた授業デザインの報告が多かった。

 五十嵐先生の「箱ひげ図」は,新学習指導要領「数学Ⅰ」に新たに盛り込まれた内容だが,紙テープを目分量で10㎝にカットし,そのサンプルの実測長さの分布をグループごとに比較しようというもの。数学との教科横断,コラボレーションが期待できる。

 諏訪間先生の「ディベート」は,高校生でも教室でできるようにアレンジされていいた。

 採用試験に合格した大学生による,2次試験で課せられた模擬授業を再現する発表は,彼が初年度または2年目頃にどのような実践事例を報告するか楽しみにさせる内容だった。期待したい。

 教科情報が始まって間もなく10年になる。歴史が浅いとはいえ10年の蓄積は大きい。初期のワープロ・パソコン教室風の授業から脱却するために,情報部会が果たして来た役割はとても大きい。

 認知心理学者の佐伯胖先生によれば,「人は、教えてもらえると思った瞬間、"考えないスイッチ"が入る」そうだ(東大,中原淳先生のブログから)。

 生徒が自分で考えるように授業をデザインする,いろいろな仕掛けを仕込む,そういう工夫と努力が教員には必要だ。

2011-09-23

情報の教材研究

 3年越しで情報の教材を研究しているメンバーと実践の報告・まとめ・共有を行った。これまで,それぞれに情報部会の研究会,情報科教育学会,高等学校情報教育研究会などで発表してきた授業実践を,散逸してしまわないうちにまとめておこうということになった。
 工夫を重ね,研究を重ねて日々実践してきた授業も,そのままにしておけば過去に埋没してしまうが,参照できる形に残しておけば貴重な資料となる。
 夜は例によって懇親会。日本酒がすすみました。

2011-08-06

第4回全国高等学校情報教育研究会(2日目)

 朝9時から4分科会に分かれて発表が行われた。私は昨日のポスターセッションだけで、本日の発表はなく、人の発表を気楽に聴くだけだった。

 一昨年よりこの研究会に参加している。
 道具の使い方をいくら授業で教えても,その道具を活用する場を設定しなければ生徒にとって無味乾燥な授業になるのではないか?
 どのような授業をデザインすれば,教員が意図する「学習」が成立するのか。横浜国大と神奈川県立総合教育センター連携講座「学習環境デザイン研修講座」を2005年頃より毎年受講しているが,そこに答えがありそうだ。
 このことは教科「情報」に限らず,学校で行われる授業全般にも全く同じことが言える。

 授業にRISP〈Reality、Identity、Social Significance、Participation〉を!・・・横浜国立大学有元先生の研修講座から。

 教科「情報」については,「コンピュータ教育」「IT教育」と同値と誤認される傾向があるため,コンピュータの操作やソフトウェアの使い方,キーボードのタッチメソッドの練度を上げるなどの<道具の使い方>ばかり行う授業もいまだにあるようだ。

 今回の発表で特に印象に残ったキーワードは「他教科との連携」である。表計算ソフトウェアは便利に使えるけれど,それを有効に活用する場面のひとつとして統計分析がある。平成24年度からの数学Ⅰにその単元が加わったので,教科「情報」との連携が大切になってくる。
 <データ>から<情報>を読み解く上で統計分析手法は強力な道具であり,表計算ソフトウェアを活用する場となる。その観点から,「統計リテラシーを育成するアンケート調査実習の実践と課題(茗渓学園,大貫和則先生)」のご発表は参考になった。私たちがポスター発表で提案した教材「10㎝はどれくらい?10秒はどれくらい?」とも通ずる内容だった。

授業で話し合いを(諏訪間先生)


情報技法習熟を目的とした旅行計画の考察(磯崎先生)


情報機器を活用して講演や発表会を演出する(五十嵐先生)


閉会式:来年は千葉県で開催,会場は東京情報大学を予定しています。



2011-08-05

第4回全国高等学校情報教育研究会(1日目)

 4日23時59分横浜発の深夜バスで大阪に向かい、5〜6日の2日間、大阪経済大学で開催された標記大会に参加した。
 初日は五十嵐先生と共同で開発して実践を重ねてきた教材「10cmはどれくれい?10秒はどれくれい?」をポスターとミニワークショップを組み合わせて発表した。
 ポスター会場がやや手狭だったが、先生方や教科書会社の人たち40余名に〈紙テープを切る→計測する→データをワークシートに記録する→切ったテープをワークシートに貼る〉という一連の活動を体験してもらえた。
 得たデータをその場で表計算ソフトに入力し、ヒストグラムと箱ひげ図に表せるように五十嵐先生が仕込みをしておいてくれたので、参加した先生方には、実際の授業ではどのように展開するか、具体的に理解していただけたと思う。
 授業で表計算ソフトを扱うときに、「ワープロパソコン教室」にならないよう、生徒にとって〈Reality、Identity、Social Significance、Participation〉のある授業デザインを意図した実践である。
 五十嵐先生と私がそれぞれの学校で行い、五十嵐先生がさらにリファインして、平成24年度からの数学Ⅰ「データ分析」との連携ができるようにした。このことは、学習指導要領に「情報科の学習成果が他教科等の学習に役立つように」と明記されていることに対応する。






「この教材を使ってみたいと思う投票:イイネ!」にシールを貼ってもらった。



2011-07-30

全国高等学校情報教育研究会

 8月5日(金)~6日(土)に大阪経済大学で開催される全国高等学校情報教育研究会に,横浜清陵総合高校の五十嵐先生と連名でポスターセッションの発表を行うので,その打ち合わせを行った。


 今回は,東京大学三宅なほみ先生の事例
【Miyake, N., & Shirouzu, H. (2005, June). Design and use of smart tasks in collaborative classrooms. Poster session presented at the meeting of the Computer Supported Collaborative Learning, Taipei, Taiwan.】
を参考に私が昨年11月の授業で実践し,さらに五十嵐先生がリファインして実践された教材「データのばらつきを調べる~グループ研究の成果/教材の実践と検証~」を,全国大会でポスターセッションにミニワークショップを交えた形で発表する。

 情報教育の実践事例発表なのだが,次のような小道具を携えて参加する。
(1) 船の出航式などで使う五色の紙テープ
(2) はさみ
(3) のり
(4) 紙に印刷した定規
(5) はがき
(6) 授業の手順説明書
(7) 記録用紙(ワークシート)
 さて,ミニワークショップでは参加される先生方からどのような反応が得られるだろうか?

2011-07-28

情報部会研究会(2011年度第1回)

 横浜清陵総合高校で情報部会の今年度第1回研究会に出席した。
1 横浜清陵総合高校で実施している学校設定科目「コミニュケーション」の紹介(五十嵐先生)
(1)科目の説明
 本日のワークショップで行う事例の他にさまざまな演習を積み上げたあと、インタビュー実習を行い校内発表につなげる。
 インタビュー実習では実社会で活動している社会人や組織にインタビューを行うための依頼、事前調査などすべてを生徒自身で行う。
 校内発表によって、互いの成果と課題を共有する。
(2)ワークショップ「バンガロー殺人事件」
 6人1組になって全員が刑事役となり、それぞれが報告した捜索情報を整理し、事件の真犯人を割り出す。

《感想》このワークでは全員に役割が与えられる。それぞれが自分の持っている情報を出し合って、論理的に情報を整理することで問題解決に至ることができる。グループワークが苦手で発言しにくい人にとっても,自分の情報を提供しなければグループでの課題を解けないので,参加して発言せざるを得ない仕組みになっている。リーダーシップをとる人,情報を整理する人などの役割分担が自然にできると問題解決が円滑に進む。





(3)ワークショップ「背中合わせ・向かい合わせ」
 背中合わせに座って、紙片に描いてある図形を言葉だけで一方が他方に伝えて図形を再現する。
 次に向かい合わせに座って同じように図形を伝えるが、今度は他方が再現している図形の誤りを見て説明をやりなおすことができる。向かい合わせのほうが,伝える相手の作図の様子を確認できるので正解しやすい。


《感想》情報の非対称性:つまり,自分が伝えたいと思っていることが必ずしもそのとおりに相手には伝わっていないという当たり前のことをこのワークを通してよく理解できる。例えば,電話で道順を尋ねるときなど,お互いに質問しあって良い場面でも,言葉だけでは説明しきれない場合がある。人は,言葉以外にも身振り,手振り,目つきなどあらゆる所作を駆使してコミュニケーションを図っているという事がよくわかった。

 午後は次のプログラムだったが,所要のため中座した。 

2 ディベートを体験しよう(諏訪間先生)
3 授業実践事例報告
 (1)スクークを活用した違いのわかるライントレース(谷川先生)
 (2)プログラミング教育の入門として「アルゴロジック」の紹介(五十嵐先生)
 (3)マルチメディア表現より「雑誌そっくりのパンフレットを作る」(石井先生)
 (4)相模原公陽高校のいま(保福先生)

2011-07-02

情報教育の教材開発

 この3年間,情報教育を担当する県内外の数名の先生達と教材の研究開発を行ってきた。開発した教材は授業で実践し,改良すべき点を検討し,お互いに共有して自校でも実践するという地道な活動を行った。これらの教材や実践について情報教育に関連した学会で発表したり教科研究会のワークショップで提案したりしてきた成果を,教材冊子の形にまとめようとしている。今日はその1分冊の編集打ち合わせで,14時から18時まで高密度で細部にわたる検討を行った。
 一応の目途がついたので,東大駒場にあるフランス料理の店 Lever son verre (ルヴェ ソン ヴェール)で打ち上げを行った。本格的に前菜,スープ,魚または肉料理,デザートが出てきて,ワインも4人で2本飲んでとても楽しかった。

2011-01-30

情報教材の研究会

 10時より16時半まで,湘南台高校で情報教材の研究会。いつも集まる4人で合宿のような勉強会をした。
 足掛け2年にわたって情報の教材,これからの情報教育のあり方などについて検討を重ねてきた。我々の検討してきた教材は,授業で実践し,その結果を神奈川県教科研究会情報部会情報コミュニケーション研究会情報科教育学会全国高等学校情報教育研究会などで発表してきた。
 今年もまた,いくつか発表できるような授業をデザインし,実践したいと思う。
 研究会の最中(ということはほぼ一日中),マーチングバンドの全国大会で金賞を受賞したマーチングバンド部の練習の音が聞こえてきた。部員は全部で129人いるそうだ。吹奏楽,マーチングそれぞれの場所に分かれて練習しており,全国レベルで活躍する実力を垣間見せてもらった。

2010-11-12

データのバラツキを調べる

 出航式などで使う5色紙テープを目分量で10センチに切り出し、実測値にどれくらいのバラツキが出るかを表計算ソフトウェアで調べる授業を行った。この授業は,三宅なほみ先生(東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構)の報告書 "Miyake, N.,& Shirouzu, H. (2005, June). Design and use of smart tasks in collaborative classrooms. Poster session presented at the meeting of the Computer Supported Collaborative Learning, Taipei, Taiwan."を参考にさせていただいた。
以下、授業の計画と結果。

【1時限目】
(1) 準備
鋏、10cm見本紙片、五色テープ、データ記録用紙(人数分)

(2) 出欠確認後、4人一組のグループを作り、机を向かいあわせて着席させる。
(3) 導入
① 「目分量で10㎝はどれくらいか?」という趣旨の発問をして、親指と人差指で10㎝の幅を示させる。
② 「人によって目分量には差があるので、実際にどれくらいの差があるかを確かめます。」

(4) 展開
-1- 目分量の10㎝は?
① 10㎝の見本紙片を配る。「10㎝を記憶してください」
(紙などに印を描かないように注意する。)
② 五色テープと鋏を各班に配る。
③ 「各自、目分量でテープを10㎝に切り出して、テープに記名してください。切り出すのは5本です。」「始めに切ったテープを見本にして2本目を切ってはいけません。毎回目分量で切り出してください。」

-2- 五色テープの切り出しと計測
④ データ記録用紙を配布する。
⑤ データ記録用紙に印刷してあるメジャーで、切り出した紙テープの長さを計測する。
⑥ テープに長さを記録する。
⑦ 班内全員のデータを記録用紙に各自記録する。

-3- 最大値、最小値、平均値の概算
⑧ 記録用紙をざっと見て、最大値、最小値にマークする。
⑨ 平均値がどのくらいの長さか、概略値を予測する。
⑩ 各班で、最大値、最小値、平均値の概略値を発表させる。

【2時限目】
-4- 表計算ソフトにデータを入力する
① 各自、自分の班のデータを表計算ソフトウェアにまとめる。
② 最大値、最小値、平均値、データの個数を、表計算ソフトウェアの関数を用いて求める。

-5- 度数を調べる
① 最小値が7.2㎝、最大値が12.8㎝だとすれば7㎝から13㎝まで2ミリ刻みで「長さクラス」を作る。
② COUNTIF関数を使って、「7cm以上の度数ー7.2㎝以上の度数」を7センチのクラスの度数とする。以下13㎝クラスまで度数を勘定する。
③ 度数分布図を棒グラフで作成する。

1学年全員のデータ(710サンプル)が集まったので、来週の授業で生徒に還元するため度数分布図を作ったところ、きれいな正規分布図が得られた。





2010-08-21

第3回全国高等学校情報教育研究会大会(2日目)

2日目は9時半から4会場で分科会,12時すぎから全大会と閉会式が行われた。
参加した発表は次のとおり。
第2分科会(メディアとコミュニケーション)
(1) マルチメディア系科目の「実技試験」と「プレゼン試験」
 横浜清陵総合高等学校で実施しているマルチメディア系科目では,作品制作の「実技試験」と,作品のコンセプトや制作過程についてプレゼンテーションする「プレゼン試験」を実施しているという。



試験を課すことによって,生徒の取り組みも真剣になる。また,同校では「プレゼン試験」だけでなく,様々な発表の機会を設けているため,生徒は卒業する頃には臆することなく人前で発表できるようになっているそうだ。
(2) Global Usability に配慮した日本語学習支援教材の制作
 兵庫県立西宮今津高等学校で実施している海外の高校との連携紹介。
 日本語を学習している海外の高校と連携して,生徒が日本語教材を制作し,それを使った結果を評価してもらうなどの交流についての発表。
第4分科会(研究会・専門教科の取り組み)
(4)大阪私学教育情報科研究会の取り組み
 大阪府下の私立高校で実施している授業公開キャラバン(他校の授業を見学する,他校の授業に参加するなどの取り組み),校内へのICT活用機器の導入などについて管理職向け研修の実践などの紹介。
第1分科会(情報モラルと問題解決)
(4)問題解決力をつけるために
 関西大学中東部で実施している学校設定教科「考える科」の紹介。中学校の技術・家庭科では情報に関する領域でコンピュータ等の仕組みと取り扱いは指導するが,「問題解決」について触れる科目がない。そこで,今年度から「考える科」を設定し半期が過ぎた。その実践紹介。

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 教科「情報」は新設されて満7年が経過したが,いまだ発展途上で教材・授業デザイン,評価などについて工夫する余地が多く残されている。その観点から,関西大学中等部の「考える科」は,授業をどのようにデザインし実践するかという,教育の根源的な問題を考えさせられた。また,横浜清陵総合高校で実施している実技試験とプレゼン試験は,生徒が自分の学習を振り返る機会になると同時に,評価についてとても参考になる取り組みだった。

2010-08-20

第3回全国高等学校情報教育研究会(初日)

 第3回全国情報教育研究会に参加した。
 今年は4枚カード問題の実践をポスターセッションの場で、参加者の協力を得て授業実践の再現をしながら発表した。


(1)基調講演



 文部科学省初等中等教育局視学官の永井克昇先生から、次のような基調講演をいただいた。

 H21年3月 学習指導要領改定(教科情報に関して)
 ホップ(現行)→ステップ(新)→ジャンプ(新新)

 平成18年10月の未履修問題:平成17年6月に中教審で新しい学習指導要領への答申が出されて、その議論が活発になっていた時期だった。共通教科情報を必履修にすべきなのかどうかという議論の矢先だった。
結果、共通教科として続けることになった。

 ホップとステップは同じ足、ジャンプは違う足。だから飛距離はジャンプで伸びる。教科「情報」についても、大きな飛躍をしたい。ホップでもステップでもなく、ジャンプさせたい。

 ☆学習指導要領上の「情報活用能力」について繰り返し述べてきたのだが、それにもかかわらず、「情報活用能力=コンピュータ操作スキル、情報教育=そのスキルアップ教育」という「有識者」がまだいる。

 すべての国民が、高等学校を終えて社会に出たときに情報活用能力を身につけさせることが高校教育の使命だと考えている。

 ☆情報活用の実践力、情報の科学的理解、情報社会に参画する態度。これは、「指先のスキル」アップを求めているのではない。

 ☆情報活用能力は、「読み・書き・計算」に並ぶ4番目の基礎力。必須の能力である。ここにお集まりの先生方にはいたって単純明快なのだが、改めて共通理解としたい。

 ☆情報教育の目標の3観点
  「わが国の情報教育は、互いに独立性の強い「情報活用の実践力」「情報の科学的な理解」「上社会に参画する態度」をひとつの統合された力として、バランスよく見につけさせようという理念を持って実践されている。この理念が諸外国と異なるため、わが国の情報教育を「日本型情報教育」と呼ぶことができる。

 ☆高等学校教育のキーワード:次の二つが重要
 共通性:高等学校教育の質の保証(子供たちに対して担保する)
 多様性:学校裁量の拡大(各学校の判断に任せる)

 「二兎を追う者は一兎をも得ず」というが、高等学校教育の場合には、「二兎を追って、二兎とも得る」ことが課せられている。共通性を担保しつつ、多様性を学校の裁量に任せる。学校の取り組みを見ていると、多様性に偏って、共通性を見失っている場合もある。共通性を担保しつつ、多様性を充実させるべきである。

 ☆第2期目を迎えるに当たって改めて新設の経緯を共有する。
 ○情報科の進展に対応した初等中等教育における情報教育の推進に関する調査研究協力者会議」第一次答申、平成9年10月。「コンピュータ等の情報手段を積極的に活用する科目を設けるなど、選択の幅を確保することが望ましい」・・・当時は必ずしもすべての中学生がコンピュータの取り扱いをしてきたわけではないので、コンピュータの操作にかかわる教育も必要だった。

 ○教育課程審議会答申」平成10年7月
 いまさらながらなのだが,教科「情報」新設の経緯を共有しておく必要がある。

 ☆共通教科「情報」はなぜ必履修でなければならないのか。
  中教審答申」平成20年1月17日
  ① 高等学校においては、普通教育として、ずべての生徒に対し、日常生活を営む上で共通に必要とされる知識・技能を習得させ、それを活用する能力を伸ばし、調和の取れた人間の育成を目指すことから、引き続き、必履修教科・科目を設定することが適当である。

 必履修教科であるということは、子供たちに最低限必要な、人間としての生きる力、情報活用能力とは何なのかを問う必要がある。指先スキルではない。

  ② 現在の必履修とすべき教科の範囲は、いずれも高校生にとって必要最低限の知識・技能と教養を身につけるために必要なものであると考えられる。

  中教審答申」平成20年1月17日
  ① 情報教育が目指している情報活用能力を育むことは、基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着とともに、発表、記録、要約,報告といった知識、技能を活用して行う言語活動の基盤となるものである。

 ☆ 「言語活動の基盤」:日本型情報教育を通じて、情報教育をおこなっているが、その基盤となるものは言語活動の充実である。

 ☆ これからの高校生にどういった力を身につけさせるのか。
  ①生きる力:学習指導要領の根本的な考え方。
  豊かな学力
  豊かな人間性
  健康・体力

  ②キーコンピテンシー(主要能力)
  ③社会人基礎力
  ④就職基礎能力
  ⑤学士力
  ⑥21世紀型スキル:これらを一つ一つよく見て見ると、新規性があるといえるのか?平成15以来の教科情報で行ってきたことではないのか。(思考力、コミュニケーション能力、コラボレーション能力、ICT活用能力、個人の責任)。教科情報の我々にとっては当たり前のことである。情報の授業のプロセスである。情報科の狙いそのものである。
 さまざまな○○力と言うのが提唱されているが、少なくとも教科情報ではこれらのことは包含されてきた。

 ☆☆共通教科情報では、国民必須のこのような力はこれまでもおこなってきた。
環境教育、国際理解教育・・・・・○○教育と言うのがこのごろ多いが、それぞれの○○教育で身につけさせたい力を列挙したら、スライド6になる。□□□□□で身につけてほしい力。この16個すべてにあてはまるのは、「日本型情報教育」である。

 ○○教育のすべてにかかわるのが情報教育である。コンピュータスキル教育などと言うことは微塵も出てこない。社会的地位ある人のなかに、コンピュータスキル教育に傾倒している人がいるのはいかがなものか。

 ☆国民必須の力
 読む・書く・計算する+情報活用能力
 学校教育(学習指導要領)
 総合的な学習の時間「国語・地理歴史・公民・数学・理科・保健体育・芸術・外国語・情報」これらについて総合化する。分業としての学びを総合化・統合化する。


 ☆新学習指導要領
 これまで中央説明会などで説明してきたが、その中で、主に多く質問されたことについて。
 教科「情報」の論点:
○ 学校がいずれかひとつの科目に決めてしまうのではなく、両科目(社会と情報、情報の科学)を開設して、生徒が主体的に選択できるようにすることが望まれる。←子供たちが決めることと言うメッセージ。しかしながら「望まれる」というところがポイント。学校の実態、施設・設備、教員の配置などの問題などがあるので、結果として学校がひとつに決めてしまうこともあり得る。学習指導要領からはずれているわけではない。しかし、スタートとしては生徒が選択できるように教育課程を編んでいったが、○○の事情で一方のみの科目開設となった。ということが保護者・地域に説明できるかどうかが問われる。
○ 「社会と情報」「情報の科学」をさらに発展させた学習をおこなうために、専門教科情報科のか科目を履修させることも可能である。
○ なぜ、各科目とも総授業時間に占める実習に配当する授業時数の割合を示さなかったのか。
 ←総時数の何分の1という表現はやめた。「実習しなくて良いのか?」という質問する人がいるが、そんなわけはない。すべて座学、すべて実習などと言うことがあるわけがない。実習教科ではない。ちゃんと教え込むことが必要である。たまたま2単位としているが、実態は3ないし4単位は欲しいところである。
「エクセル3ヶ月、ワード3ヶ月でマスターできるからあとの半年は古典でもやるか」のような議論がいまだに出てくる。それは未履修問題の再来だ。
 センター試験の科目になるのかならないのか。センター試験に入れることが良いことかどうかわからないが、大学入試の科目が高等学校教育に大きな影響を及ぼしていることは確かだが。そして実習教科・2単位教科はセンター試験や入試にはなじまない。しかし教科「情報」は実習教科ではなく、また本音は3~4単位欲しい教科だ。
教科「情報」の免許は専門教科も教えられるマルチな免許である。必要に応じて専門教科「情報」の科目を設定しても良いわけだ。「社会と情報」「情報の科学」を学んだあと、深く学ばせたいならば、専門教科情報を設定しても良い。

○ 各科目は原則として同一年次で履修させること
 ←1単位分割で複数学年にまたがって行うことに、教育的配慮があるか。教育的効果があるかといえば難しいところだとい考えているが、いろいろ検討した結果(総合的な学習の時間との連携、他教科との連携などにより複数学年にまたがっての分割履修の必要・必然性があるという結果ならば理解できる。はじめから時数調整のために1単位ずつ分割ありきという議論でよいわけではない。)


(2)ポスターセッション:12本の発表があった。私からは、「表現と内容の理解」として、「Wasonの4枚カード問題」を教材化して授業実践した内容を発表した。

【ビール問題】
 パーティ会場で次のような状況があるときに、「ビールを飲むなら20歳以上でなければならない」という規則が守られているかどうかを確かめるには、どの人を確認しなければならないか。
(1) 飲料不明  成人
(2) コーラ   年齢不詳 
(3) ビール   年齢不詳
(4) 飲料不明  未成年

【4枚カード問題】
4枚で1組のカードを作る。片面にアルファベット、裏面に数字を書く。
「大文字を書いたカードの反対側の数字は偶数にする」というルールにした場合、どのカードをめくればルールどおりに作ってあるかを確かめることができるか。
(1) 8
(2) m
(3) A
(4) 3

 【ビール問題】も【4枚カード問題】も、【命題、逆、裏、対偶】の問題として考えればまったく同じ論理構造をしている。これを授業に組み立てて、【ビール問題】を生徒に演示させ、個人ごとに答えさせると、9割以上が正解した。
しかし、ビール問題を解かせたあとに【4枚カード問題】を4人程度のグループで考えさせると、正解率はビール問題の半分くらいになった。



 見に来てくれた人に協力してもらって授業を再現し、実践を紹介した。教室での実践と同様に、「ビール問題」ではまず間違いなくほとんどの人が正解する。
(ビールを飲んでいて年齢がわからない人の年齢を確かめる)
(未成年であることがわかっていて飲み物がわかからない人の飲料を確かめる)

 しかし、「4枚カード問題」になると、始めのうちは(8のカードを確かめる)(Aのカードを確かめる)と答えようとする人が少なからずいる。

 実際の授業では、このあと「ビール問題」と「4枚カード問題」をベン図で解説し、さらに同様の論理構造をした問題を提案させ、提出された問題について検討させるところまでおこなった。

 今回は、ワークショップ風に参加者の協力を得て授業の再現をしながら行ったので楽しい発表になった。

2010-07-25

情報教材研究

 午前10時から15時前まで,県内外の有志の先生と情報教材開発の研究会を開いた。それぞれの得意分野から教材を提案し,実践に結び付けられるよう検討する。自分ひとりでは限界のあることも,他人の知恵を借りることで新たな境地が開けてゆく。
 こうして検討した教材を,自分の授業に適合できるように練り直し,実践し,また持ち寄って検討する。こうした取り組みが蓄積されて,授業に使う引き出しも増えてゆく。

2010-07-24

飾り毛布実演(羊蹄丸)

 毎月第4土曜日に船の科学館のとなりに展示されている実船「羊蹄丸」で行われている飾り毛布の実演を見に行った。今回は折り方を再現できるよう,ビデオとスチルカメラ両方で撮影した。










 『花二輪』の完成。現在では飾り毛布(花毛布)を実際に行っている船は希少で,折ることができる人も少なくなっているようだ。日本船に100年以上続く文化として,この先も継承していきたい。

2010-06-27

情報料教育学会

日本情報料教育学会第3回全国大会が日本大学文理学部で開催された。
Wasonの4枚カード問題を「表現と内容の理解」や、論理的な思考の学習にアレンジして教材化し、実践したことを報告した。
教育実習の大学生も誘って見に来てもらった。教材開発・実践・まとめ・発表という一連の活動の一端を見て、何がしかの参考になればと思う。
研究発表のあと、平成25年度から新しい学習指導要領で実施される科目のひとつである「情報の科学」に関するパネルディスカッションがあった。情報料への期待は大きいが、必履修は2単位なので教員定数の面から期待に応える運営をするには厳しいものがありそうだ。

2010-05-23

ICTE情報教育セミナー

 情報コミュニケーション教育研究会のセミナーに参加した。私もスパゲティカンチレバーの実践をポスターセッションで発表した。

基調講演




他校の先生のポスターセッション



 午前中は基調講演のあと,「新学習指導要領の解説を解説する」という趣旨で,情報教育に関わっている大学や高校の先生方が,3分間を制限時間に入れ替わり立ち代り説明をした。このテンポのよさは,眼が離せず,集中して聴くことができた。こうした進め方は,私にとっては初めての趣向だ。
 午後は10本のポスターセッションで,これも私は初めての体験だった。ある発表者はポスターセッションに「講演時間」を設けて「次回は○○分から」と掲示し,説明の後には採点用のシールを用意するなどの工夫をしていて,とても参考になった。
 午後の後半は『コンピュータを使わない情報教育 アンプラグドコンピュータサイエンス』兼宗進監訳のワークショップに参加した。この本は二年半くらい前に購入していたが,どのように授業で活用しようかと思うまま時間が過ぎてしまった。二進法,パリティチェック,並列ソートなどを理解する上で,難しい数学を使わずに概念をつかもうという取り組み。なるほどと思うところが多かった。

2009-08-24

第二回全国高等学校情報教育研究大会

 茨城県の筑波学院大学で開催された「第二回全国高等学校情報教育研究大会」に出席した。ナント遠いと思っていたが,秋葉原からつくばエキスプレスの快速で45分,充分に通勤圏内だった。
 午前中は文部科学省初等中等教育局の永井克昇視学官の基調講演があり,本年3月に告示された学習指導要領「情報偏」のホットな話題を聴くことが出来た。


つくば学院大学学食のカツカレー



「情報デザインの手法を取り入れた情報の授業」



「平成25年度に向けて高校情報教育の検討~コンピュータ教育から情報デザインへ~」




ポスターセッション



 午後は6分科会場で合計24本の発表,2会場で合計10本のポスター発表があった。
 私は第三分科会で「情報デザインの要素を取り入れた教材開発と実践」として,スパゲティカンチレバーの実践紹介を行った。同じ分科会では,いっしょに研究を進めている先生方から「情報デザインの手法を取り入れた情報の授業」,「平成25年度に向けて高校情報教育の検討~コンピュータ教育から情報デザインへ~」の発表があり,最後に「第2回研究大会のサイン計画について」という発表で締めくくった。第三分科会は,結局情報デザインに関する4本の発表でまとめられていた。
 とくに,最後の発表は(一緒に研究しているメンバーではなく)本体会のプログラム,パンフレット,大会ロゴ,会場のいろいろな案内表示について,大会を運営する先生方がクライアントになって会場校の学生に依頼し,半年かかってそれを作り上げてゆく過程の実践発表だった。大勢の人が集まる研究会では,参加した人が迷わずに目的の分科会に行けたり,休憩したり,昼食をとったり等々ができなくてはならない。その全体のサイン計画を学生に発注して実践するのは,これこそ情報デザイン教育だと納得した。
 大会のあとはつくば駅至近のドイツレストランで立食パーティ。生ビールとソーセージ,芋,ザウアークラウトでご機嫌だった。帰りはつくばエキスプレス,最高速度130kmを堪能し,2時間半で帰宅できた。

ビール!うまかった