2010-04-24

出航式

 早いもので,海洋科学高校になって初めて入学した生徒も3年生になった。4月初旬より乗船実習が始まっていたが,本日ホノルルに向けて出航した。
 

出航式



UW1を表す旗流信号

 「UW」が「安全なる航海を祈念する」という意味であるのに対し,「UW1」はそれに対する答礼である。「お見送りありがとう」といったところ。


 長3声の汽笛を吹鳴させ,出航して行った。今日は凪だったが,ほとんどの生徒にとって長期の航海は初めてなので防波堤の外に出た途端に船酔いするものもいることだろう。たくさんの試練を乗り越え,逞しく成長して帰港することと思う。彼らの健康と航海の安全を期する。

2010-04-14

課題研究始動

 今年は海洋科学高校となって3年目,完成学年となる。専門高校では従来から「課題研究」が行われているが,本校はこれまで,学科ごとに実施してきた。そのため,他科でどんなことをやっているのか生徒どころか教員もあまり詳しくは知らずに,主として自分の学科の中だけで完結していた。
 今年からは海洋科学科として1学科になったので,課題研究を指導する教員も大所帯となる。今日は第1回目となるので,三年生全員を視聴覚室に集めて科目の説明を行った。
 研究テーマをすでに決めていてすでに相談に来ている生徒もいるが,何を研究しようか迷っている生徒もいる。そこで,担当する教員ひとりひとりに「研究テーマの例」を掲げてもらい,その説明を行った。もちろん生徒が自分で設定した研究テーマは大歓迎である。
 4月中は「お試し期間」として各先生と研究テーマの相談を行い,連休明けから正式配属とする。12月に成果発表,それまでの間に中間発表の機会を設ける。成果発表は,1-2年生や教職員が見学できるような場としたい。
 今日,生徒に説明したこと:
 課題研究は,先生が教壇から生徒に知識を伝達する授業とは違う。『めだかの学校』の一節「だれが生徒か先生か」というような時間となることが理想だと思っている。研究内容や深さ,得られた成果や知見に,教員が教えられるという可能性を秘めた科目で,指導者としての教員が成長する機会でもある。そうなるように生徒一人一人が主体となって課題を設定して何らかの成果を導き出して欲しい。

2010-04-08

成績処理支援システム稼動

 一昨年に単位制高校となったときに導入された成績処理支援システムを担当している。平成21年度末の成績処理が終わった直後から平成22年度の準備を進めてきた。
 春休み中はほとんどの時間をこのシステムの設定に費やした。授業科目の登録,時間割の登録,授業担当者の登録,新入生の登録,クラス振り分け,履修登録などをひとつひとつ確認しながらおこない,科目担当者と生徒全員の最終確認を得て,本日から新年度の運用を開始した。
 新しく着任してきた先生方への説明を週明けに行う予定。今年度からは担当をはずれて別の分掌へ移るが,軌道に乗るまではアフターケアを行うつもりでいる。

2010-04-01

新年度

 「1年が始まった」という感慨は1月と4月では異なるようだ。1月のときは暦のことや私的なことが基準だが,4月は仕事を基準として1年の「区切り」を実感する。
 ピアニストの穐好吉敏子さんは,数年前のNHKのインタビューで抱負を訊かれたときに「昨日よりはマシな演奏ができるようになりたい」というように答えていた。穐好吉敏子さんといえば世界的に不動の地位にあるピアニストだと思うのだが,インタビューに対してそのように答える人だからこそ,今の地位にあるのだろうと思う。
 今日は新年度が始った。昨日の続きが今日で,今日の続きが明日・・・という生活を何年も続けてきたが,今年度こそは,昨日よりはマシな人間として新しい1日を積み重ねて行きたい。