2010-06-12

飾り毛布折り方教室

 課題研究で花毛布を研究している生徒と、氷川丸で開催された「飾り毛布折り方教室」に参加した。9時50分に桜木町で待ち合わせ。
 まず私にとって懐かしの日本丸へ。土日は高校生無料。おとな600円。ここでは船長室はじめ各士官室に展示されている花毛布を撮影できた。私が使っていた部屋は見学順路外なので見られず、残念。


日本丸建造80周年を表す「傘寿」の文字がフォアマストに見える。


日本丸士官室の花毛布

 次いで日本郵船歴史博物館へ移動し、あらかじめお願いしてあったので学芸員から花毛布や戦前の豪華客船の説明をしていただくことができた。また図書室で見つけた資料も1枚20円でコピーしてもらえた。この博物館と氷川丸は共通の入場券になっていて、高校生200円、おとな300円。これは安い。ここでは日本海運の現状に関するパンフレットもいただけた。
 午後は氷川丸へ移動し、はじめに一般の見学順路をまわる。


山下公園から氷川丸を臨む


一等客室、一等特別室の花毛布を撮影した。


 機関室では,現在はもう見ることのない「4サイクル複動式ディーゼル機関」を見て感激した。特に下部燃焼室の弁機構を撮影できたのは大きな収穫だった。
 この時代のディーゼルエンジンは,ターボチャージャー(過給機)が装備されていないので,限られたシリンダ径とストロークの範囲で単動式の約2倍の出力を出せる複動式であること,また,燃料噴射を高圧で燃焼室に噴射するための空気圧縮機を備えていることが大きな特徴で,氷川丸の機関室ではその両者とも見ることができる。


ディーゼル機関のカム装置


複動ディーゼル機関の下部弁装置

 14時から2時間たっぷりの「飾り毛布折り方教室」では、かつて氷川丸に乗船していた元乗組員の方から直接指導を受けた。写真や図解だけだと細かいところがよくわからない場合があるが、今日はちょっとしたコツも学び取ることができた。毛布に織り込まれた「NYK LINE」の文字が見えるように花毛布を折ることに成功。これには講師の元乗組員の方からもお褒めの言葉を戴けた。


折り紙を折るように


NYK LINE の文字が見える


 この催しは,氷川丸の一般見学コースではなく,貨物を積むための「ホールド」をきれいに整備した場所で行われた。氷川丸は元貨客船で,乗客定員は289名,ホールドは客室区画の前後に6つあり,載貨重量は10,436トンだった。

2 件のコメント:

VX さんのコメント...

横浜清陵総合高校の五十嵐です

6月13日の神奈川新聞に、貴校生徒のコメントを含む記事が載っていました。
課題研究にも役立つと良いですね。

Green-Flash さんのコメント...

ありがとうございます。私も新聞を買いました。神奈川新聞のカナロコにも掲載されていました。