情報部会主催の標記のワークショップに参加した。昨夏の「情報デザインワークショップ」に参加したのがきっかけで,情報デザイン教育に関する勉強会に誘われてメンバーとなった。今回は情報部会の主催だが,このワークショップの準備と実施の実態はこの勉強会で行ったので,「参加」というよりもむしろ主催者側に近い立場だった。
1. 浅野先生による講義「情報デザインとその教育」
2. ワークショップ1(コーヒーゼリーの商品開発を提案)
3. ワークショップ2(実際にコーヒーゼリーを食べてもらい,その行為を要素分解的に記述して各ステップごとのエラーを探す)
4. 浅野先生の講義「シナリオシートの説明」ユーザーがコーヒーゼリーを食べるシーンを(1)いつ食べるのか,(2)どこで食べるのか,(3)だれと食べるのか,(4)どうやって食べるのか,を4こま漫画で絵コンテにすること。
5. ワークショップ3(実際に上記の絵コンテを制作する)
6. ワークショップ4(コーヒーゼリーの新商品提案資料作成)
7. ワークショップ5(提案のプレゼン)
8. 井上先生の講義「リフレクション:’体験’を学びに変える手法」
9. リフレクションの実習(各グループのプレゼンに対する他グループによるリフレクション→還元→自己のグループのリフレクション)
10. 高校の情報授業で使える題材に関するブレインストーミングと発表
11. 浅野先生の講評
○ 「新商品の提案」という仮説→実際にその商品を使う様子の観察→問題点の洗い出しと可視化→再提案
○ 仮説と観察結果のギャップが大きいほど気付きがある.そこが大切。
○ ワークショップで行った体験は思い出として残るだけでは「学び」とはならない。必ず振り返り(リフレクション)を行って,体験から気付いたことを「構造化」するステップを踏んでおくこと。そのことによって体験→学びへの昇華,さらには実際の場面への転移の可能性がある。
○ リフレクションという耳慣れない言葉には,ジョージ=ハーバード=ミード(アメリカの社会心理学者,1863-1931)の提案が鍵となる。
○ 他者への評価を構造化し(分類分け,カテゴリーごとの説明)相手に伝える。これを相互に行うことによって,「自分が他者からどう見られているか」というメタ認知の力を得ることができる。このことはグループワークを行ったときには,成果を散逸してしまわないために必要なステップであるということがわかった。
懇親会は中華街へ!
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