会場は関内の横浜メディアビジネスセンタービルにある関東学院メディアセンターで,このビルには神奈川新聞社とTVKも入っている。
第1部の講演では,この八月に北欧へNIEの視察へ行った相模原市立鵜森中学校の先生の報告があった。視察団が小学校を訪れると,小学生からインタビューを受け,日本のことをいろいろと質問されたり写真を撮られたり,それはごく普通に取材が行われ,新聞の記事になるとのこと。
最も驚いたのは,ノーベル平和賞の授賞式にこのような小学生が公式に記者章とセキュリティチェックを受けて受賞者にインタビューし,受賞者もきちんと対応してWeb新聞に仕立てていたという話。
また,新聞社が「メディアラボ」として中学生や高校生を募って企画・取材・編集をさせて実際に発行している新聞の一面を作らせたりする活動も行われているとのことだった。
第2部のパネルディスカッションでは,高木まさき教授から,小中学校国語の学習指導要領に新聞を用いた学習が盛り込まれたことからNIEを教科の中でやりやすくなる方向にあるという話があった。小・中・高校の先生から,これまでの実践の紹介があった。限られた時間,限られた環境の中で工夫して新聞を用いた学習に取り組んでこられた先生方の実践は,どれも参考になった。
新聞を切り抜いてコピーしたものを貼り付けたプリントは,生徒にとっては「プリント」で,やはり新聞を丸ごと使った学習のほうが面白いだろうと思う。高木教授の説明の中で,「正確な読解を目指すと学習が行き詰ることがある。大体わかるという読み方も必要なのではないか?」という提案があったが,新聞などをナナメ読みしているときには,そんな読み方をしているなぁと同感。
研修の後は日本大通の新聞博物館へ。ここは一昨年のNIE研修のときに研修の一環として訪れて以来,毎年来ていてお気に入りの場所だ。
最近読んだ新聞に,若者の献血離れが報じられていたので,横浜駅で何年ぶりかに献血をして帰宅した。
0 件のコメント:
コメントを投稿