2008-11-22

納得研究会

 14時から17時半まで納得研究会の例会に出席(青山学院大学の教室で)。2名の研究進捗状況の発表があった。
発表1 (横浜国立大学で研修中の現職の先生)
 (研究1)中学時代の先生との交流について大学生に「半構造化面接法」によるインタビューを行い,生徒に対する教師のより良い働きかけについて調べる。インタビューの録音を書き起こし,テクストの切片から注目すべき語句を抽出,カテゴリー分けし,概念化する。質的分析法「SCAT」。
 (研究2)現職の教師に「半構造化面接法」によるインタビューを行い,生徒と教師の望ましい関係のつくりかたについて調べる。(研究1)と同様の手法で概念化する。

 研究1は,教師に対するフィードバックとして考えると,現場の教師には良い刺激となる。有元先生の「教育は林業のような仕事だ」という指摘に同感した。

発表2(大学院修士課程2年生)
 「発達はどこにあるのか」について,「動く赤ちゃん事典」の分析を行っている中間報告。


「動く赤ちゃん事典」のDVDでは,5ヶ月くらいの赤ちゃんに「座位の練習」をしている映像があったが,自分の子育ての経験では「おすわり」を「練習」としてやったことはないように思う。今はこうなのか?という疑問を感じたので質問したら,「練習したことないと明言できますか?忘れてたり,お母さんがしてたことをお父さんは知らなかっただけかも?」と,突っ込まれた。なるほど。
 「今は生まれたときからスタンダードの中に放り込まれる」(有元)。母子手帳に「標準」のグラフが印刷してあって,我が子の体重をプロットしたことが思い出される。
 「自律性」は我々の中にあるのか?

 『語りかける身体』西村ユミ,という本に何らかのヒントがあるらしい。

 研究会の後は今日も懇親会。2件行きました。

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