2008-08-11

体験!情報デザイン

 専修大学上平崇仁先生(ネットワーク情報学部准教授,コンテンツデザイン担当)のワークショップに参加した。7月23日の情報部会のワークショップとも関連が深く,これからの情報教育を考える上で大いに参考になった。

 今日のワークショップは,「ペーパープロトタイピング」の実践。ウェブコンテンツなどを計画する上で,まず紙の上で情報をどのように伝えるかを,利用する人の立場に立ってけいかくする。映画でいうところの「絵コンテ」を作ってみるということでしょう。

 まずウォーミングアップとして,隣の席の人とコミュニケーションゲーム。これはある図形を「身振りを

交えずに言葉だけで」相手に説明し,相手はその説明から理解した図形を再現するというもの。以前にも幾度かこれをやったことはあるが,隣の人と一組になってというのは初めて。情報を離れてホームルーム活動などでも活用できそうだ。


 次に,「ある大事故の現場で,輸血のルールを言葉での説明なしに,母語の異なる人同士でもわかるようにする表示方法を考える」という演習。いろいろな視点がある。情報を伝えるというのは人によってその方法が千差万別だが,いろいろな人のを比べてみると,分かりやすさ,論理性などが見えてきて面白い。


 最後が,「今朝10時に何をしていたか,そこから連想する色は?」「昭和最後の日に何をしていたか,そこから連想する色は?」「あなたの一番古い記憶は,そこから連想する色

は?」「-だいじょうぶ-という言葉が生きている場面と,その状況を説明する。そこから連想する色は?」という質問シートに答える。これを集めて,質問項目ごとに別のグループに配る。配布を受けたグループは,その質問シートから,ウェブをデザインするというもの。
 前回の「ペルソナ/シナリオ法」といい,今回の「ペーパープロトタイピング」といい,知らないことばかりだったので,収穫は大きかった。わかったつもりで終わらないよう,授業のどこかで,あるいは授業以外のいろいろな活動で活用したい。
 「フォトカードソート」というのもあるらしい。7月26日の土曜日に関内でワークショップがあったことを,申込締切後に知った。残念だったが,次回には必ず参加しようと思う。

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