2008-08-05

第3回学校教育におけるキャリア教育シンポジウム


神奈川大学(東横線白楽),セレストホール,13時~17時45分。下村隆裕氏(経済産業省産業人財政策室長補佐)の基調講演のあと,高等学校のキャリア教育実践報告,パネルディスカッションがあった。午前から蒸し暑かったが,シンポジウムの最中は雷雨で,夕方は雨も上がっていた。

実践報告
(1)東京都立豊島高等学校:「ジョブシャドウによる企業での体験学習」
(2)神奈川県立横浜清陵総合高等学校:生徒による発表「産業社会と人間」,学校設定科目「コミュニケーション」,卒業生による発表「私のキャリア教育と大学進学」
(3)神奈川県立田奈高等学校:「重層的キャリア教育-地域の様々な資源を生かして-」
パネルディスカッションでは,行政,企業,教育,保護者それぞれのパネリストとフロアから活発な意見交換が行われた。
半日のシンポジウムであったが,内容はとても濃かった。とくに,客席に座る高校や大学の教員を前に,横浜清陵の2年生,3年生,卒業したての大学1年生の堂々たる発表に敬服した。

今日のシンポジウムのキーワード:
キャリア教育は地域と一体となって進める。
ジョブシャドウは「人がしている仕事を見る」のではなく「仕事をしている人を見る」。
総合学科のカリキュラムは学校の外にある。
自分の進路に立ちはだかるのは自分自身。
個性のない仕事はないという気付き。
齢(ヨワイ)16にして現実を突きつけられてしまいました。
自分が見ている自分と他人が見ている自分はちがう。
高校3年間を通じて自分が成長できたと実感できた。
美しい計画書作りよりもひとつひとつの実践の積み上げが大切。
高校生は「受け入れてもらえる嬉しさ」を素直に感ずることができる。
キャリア教育はひとつの教科,ひとつの科目ではなく,あらゆる機会を通じ,あらゆる資源を活用して進めるべきである。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

横浜清陵総合の五十嵐です

「コミュニケーション」の発表の指導を担当させていただきました。私は授業があって行けなかったのですが、様子を伝えてくださってありがとうございます。

総合学科ゆえ職業観を持った教育の柱となる科目を立てています。その基本である1年次の「産業社会と人間」と「教科情報」の連携、そして「コミュニケーション」でのインタビュー実習が、学校づくりのベースになっているかなと思っています。

総合学科は忙しいけど、楽しいですよ。

Green-Flash さんのコメント...

 五十嵐先生,コメントをありがとうございます。5日のシンポジウムは,それぞれ特徴のある3校の実践発表を興味深く聴きました。特に横浜清陵の発表は,生徒が学んできた成果が発揮されていてとても感心しました。