2012-01-14

帯アート展

座間神社内にあるギャラリー杜で帯アートの展示が行われているという新聞記事(1月10日,朝日13班)が偶然目に留まったので、早速観に行った。新聞記事には帯アートを制作した同ギャラリー代表の山本さんと作品の一部の写真が添えられていて、その作品が花毛布の「扇」とそっくりなので、なにか通底するものがあるかもしれないと思っていた。

 座間神社はJR相模線の相武台下駅から歩いて6~7分のところにある。御神籤がたくさん結わえられていて、正月の雰囲気がまだ残っていた。行って初めて気づいたが、ここは7年前に亡叔父の1年祭をした神社だった。

 ギャラリーに入ると、扇や花など花毛布とよく似た形に折られた帯と、羽子板、生花などが約50点ほどが展示されており、ギャラリー代表の山本さんにお話を伺うことができた。

  • 何年か前にアメリカのあるご家庭を訪問した時に、リビングに帯がさまざまな形に折って飾ってあった。
  • それが家具や部屋と調和してとても不思議な雰囲気を醸し出していた。
  • 帯は締めるか箪笥にしまっておくものであって、折って飾るという発想はなかった。
  • その美しさに魅了され、もともと華道をしていたので、帯を折って花器にしてみたところ大きな反響を得た。
 山本さんはまた、船の科学館の羊蹄丸に飾ってある「飾り毛布」をご覧になったことがあって、実演を是非見たいと思っていらしたそうだ。

 毛布は外国から日本にもたらされたものだが、花毛布は日本船独自の習慣で、外国船にはない。一方、帯アートは、日本から帯を持ち帰ったアメリカの家庭から始まった。そしてどちらもよく似た造形だ。なにか関わりがあるかもしれない。

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