2012-01-28

法政大学ラグビー部納会

法政大学多摩キャンパス社会学部食堂で,体育会ラグビー部の納会が開催された。
 小学校2年生のときからラグビーをやっていた息子も大学4年となり,いよいよ卒部となった。大学ラグビー部では100人以上の部員がいて,AチームからDチームまであって,彼はほとんどをDチームですごしたのだが,15年間ずっとラグビーを続けてこの日を迎えたのは感慨ひとしおだろう。
 私自身はラグビーの経験がなく,ルールもよくわかっていないが,ルールの制約の中で勝つために最大限の工夫をするという点ではどのスポーツも共通していると思う。しかし,ラグビーは球技と格闘技の要素をあわせもち,戦術,俊敏性,瞬時の判断など眼を離せない面白さは球技の中でも特別だ。ほとんど毎試合のように子供のラグビーを見に行って,写真もたくさん撮影して,ラグビーの魅力に引き込まれるようになった。
 4月からは毎試合というわけにも行かないが,少なくとも秋のリーグ戦では観客席から応援しようと思う。

2012-01-14

帯アート展

座間神社内にあるギャラリー杜で帯アートの展示が行われているという新聞記事(1月10日,朝日13班)が偶然目に留まったので、早速観に行った。新聞記事には帯アートを制作した同ギャラリー代表の山本さんと作品の一部の写真が添えられていて、その作品が花毛布の「扇」とそっくりなので、なにか通底するものがあるかもしれないと思っていた。

 座間神社はJR相模線の相武台下駅から歩いて6~7分のところにある。御神籤がたくさん結わえられていて、正月の雰囲気がまだ残っていた。行って初めて気づいたが、ここは7年前に亡叔父の1年祭をした神社だった。

 ギャラリーに入ると、扇や花など花毛布とよく似た形に折られた帯と、羽子板、生花などが約50点ほどが展示されており、ギャラリー代表の山本さんにお話を伺うことができた。

  • 何年か前にアメリカのあるご家庭を訪問した時に、リビングに帯がさまざまな形に折って飾ってあった。
  • それが家具や部屋と調和してとても不思議な雰囲気を醸し出していた。
  • 帯は締めるか箪笥にしまっておくものであって、折って飾るという発想はなかった。
  • その美しさに魅了され、もともと華道をしていたので、帯を折って花器にしてみたところ大きな反響を得た。
 山本さんはまた、船の科学館の羊蹄丸に飾ってある「飾り毛布」をご覧になったことがあって、実演を是非見たいと思っていらしたそうだ。

 毛布は外国から日本にもたらされたものだが、花毛布は日本船独自の習慣で、外国船にはない。一方、帯アートは、日本から帯を持ち帰ったアメリカの家庭から始まった。そしてどちらもよく似た造形だ。なにか関わりがあるかもしれない。

2012-01-11

木住野トリオ

娘と久々に木住野佳子(pf)のライブを聴きに行った。場所は東京駅丸の内南口近くの東京ビルTOKIA2階のコットンクラブで、とても豪華な店だ。



 今日のメンバーは西嶋徹(b)岡部洋一(Perc.)とのトリオ。



 木住野さんが1stアルバム(Fairy Tale)を出した1995年頃からずっとライブに通っていて、一時期は都内へ毎月聴きに行っていたが、最近はご無沙汰していたのでとても久しぶりだった。オリジナル、スタンダード、タンゴ、ボサノバ、サンバなどとても聴き応えがあった。客席から声をかけられた時の当意即妙の受け答えもまた楽しい。

 暮には東日本大震災被災地を応援するチャリティツアーを行い、盛岡では水に浸かってしまったベーゼンドルファの復活に際して入魂式さながらの記念コンサートが行われたそうだ。



 岡部洋一はカホンに座り、通常のドラムセットとはかなり違う、私には名前もわからない楽器を次々と繰り出して、叩けるものは何でも叩く、音の出るものは何でも使う楽しい演奏だった。

 タンゴ2曲は有名な曲でもあったし、西嶋徹をフィーチャーして会場が大いに沸いた。



 コットンクラブは通常2部入替制のところ、今日は入れ替えなしで休憩をはさんだ2ステージを堪能した。

 【演奏曲目】
1stステージ
  • Hope(オリジナル)
  • 雪待月(オリジナル)
  • 凛嶺(オリジナル)
  • 上を向いて歩こう
  • おいしい水 (Agua de Beber;アントニオ=カルロス=ジョビン)
  • BOSSA DE FUNK(オリジナル)

2ndステージ
  • Danny Boy(ロンドンデリーの歌;アイルランド民謡)
  • Waltz For Debby(ビル=エヴァンス),5拍子アレンジ
  • FACE(オリジナル、アルバム「FACE」のタイトル曲)
  • ジェラシー(Tango Jalousie;Jacob Gade)
  • リベルタンゴ(Libertango;Astor Piazzolla)
  • 極楽鳥(オリジナル)
  • ベラクルーズ(VERA CRUZ;Milton Nascimento)

アンコール
  • ワン・ノート・サンバ(One Note Samba;Antonio Carlos Jobim)

2012-01-09

成人式

娘が成人式に出席するので,会場近くまで一緒に行った。上の息子達の時には自分で行かせたが,娘の場合は慣れない振袖で一人送り出すのも心配で,親バカを発揮してしまった。考えてみれば成人なのだから「自分のことは自分で」が本来の送り出し方だったかもしれない。しかし,式の後に地元の同窓会も控えていて時間がキツキツだったから仕方ないですね。



 祖母も母も和服は普段から自分で着ていた。戦時中にどんな服を着ていたのか,女学校にはモンペや作業服で通っていたのか?戦後しばらくは物資の不足する時代が続いたから,和服を着る機会などあまりなかったのではないかと思うのだが,正月や私たちの入学式,卒業式,保護者会などには和服を着ていた。

 和服はいろいろな約束事がある上に,道具をそろえるのも高価なので,我が家はこの娘の振袖と,浴衣を和服に数えれば合計4着だけ。後はすべて洋服だから,着られないのも当然か。

 会場近くに早めに着いたので,クランベリータルトと紅茶で休憩。

 式が終わるまでコーヒーを飲んで待つ。

 私が二十歳の時には親元を離れて学生寮に住んでいた。当時はまだ「米穀通帳」というのがあったので(ほとんど形骸化していたが),住民票を学生寮に移していた。その関係で成人式の案内は学生寮に届いたはずだ。私は成人式に出るか出ないかで迷った記憶がほとんどなく,親もそれほど気にはしていなかったようだ。スーツを買ってやろうか?と言われたが,大学の制服があるからスーツは就職のときまでいらないと答えたのだと思う。

 娘の成人式は,父親の私にとっての通過儀礼のようにも感じた。

2012-01-06

情報部会研究会(2011年度第6回)

神奈川県高等学校教科研究会情報部会の2011年度第6回研究会に参加した。今回のテーマは「実践事例発表と新学習指導要領情報交換会」である。 神奈川県だけでなく,東京都,千葉県,茨城県,埼玉県からも参加者があった。

 特に,現役大学生の参加があったことはこれからの情報教育を支える若い力の萌芽が感じられ,喜ばしいことだ。また,大学で情報教員の養成に関わっている先生方の参加もあり,全体で50名くらいの出席だった。

 7本の発表が行われ,活発な議論が交わされた。



  • 箱ひげ図で分布を読み解こう
  • 情報科教員採用試験報告
  • 体験してみよう! 情報のデジタル化
  • ICTを取り入れたアサーション技法を用いた「情報モラル」の育成
  • ディベートを体験しよう
  • 玉川学園前高等部情報科のカリキュラムについて
  • 2年目の実践事例
  • 教育用プログラム言語の比較
  • 講演 尚美学園大学 小泉力一先生「今後の情報教育のあり方や新教育課程の情報提供」
  • 好評 神奈川県教育委員会指導主事 柴田功先生

 9時30分から始まって,1時間の昼休みにはポスターセッションとワークショップも組み込まれ,17時までたっぷりの研究会だった。生徒に「教え込む」のではなく,生徒が活動する中から課題を見つけ出して生徒が自分で考えるように仕組まれた授業デザインの報告が多かった。

 五十嵐先生の「箱ひげ図」は,新学習指導要領「数学Ⅰ」に新たに盛り込まれた内容だが,紙テープを目分量で10㎝にカットし,そのサンプルの実測長さの分布をグループごとに比較しようというもの。数学との教科横断,コラボレーションが期待できる。

 諏訪間先生の「ディベート」は,高校生でも教室でできるようにアレンジされていいた。

 採用試験に合格した大学生による,2次試験で課せられた模擬授業を再現する発表は,彼が初年度または2年目頃にどのような実践事例を報告するか楽しみにさせる内容だった。期待したい。

 教科情報が始まって間もなく10年になる。歴史が浅いとはいえ10年の蓄積は大きい。初期のワープロ・パソコン教室風の授業から脱却するために,情報部会が果たして来た役割はとても大きい。

 認知心理学者の佐伯胖先生によれば,「人は、教えてもらえると思った瞬間、"考えないスイッチ"が入る」そうだ(東大,中原淳先生のブログから)。

 生徒が自分で考えるように授業をデザインする,いろいろな仕掛けを仕込む,そういう工夫と努力が教員には必要だ。

2012-01-01

朝夷奈切通し

元旦には毎年朝夷奈切通しを歩いて鎌倉まで初詣に行くことにしている。今年も昼過ぎに家を出て1時間半をかけて歩いた。環状4号,横浜横須賀道路朝比奈インター近くの入り口から入る。


道中の熊野神社は無人の社で,金沢八景の瀬戸神社の管轄になっている。我が家は神道なので,一番近くにあるこの熊野神社が我が家の鎮守の神様だ。

 切通しの道は険しく,ぬかるんでいて足を取られるところもある。毎年2時間近くをかけて荏柄天神社まで歩いている。


 熊野神社に初詣したので,鎌倉では混雑を避けて街並みを散歩し,お茶を飲んでバスで帰宅した。