1 JAMSTECの海洋教育(満澤巨彦さん)
:1971年に海洋科学技術センターとして発足して以来の海洋科学技術に関する広報活動と海洋教育についての取り組みについての発表。
2 マリエント『ちきゅう』たんけんクラブの活動(吉井仁美さん)
:八戸市水産科学館マリエントが、小・中学生対象に行っている『「ちきゅう」探検クラブ』の紹介。JAMSTEC(海洋研究開発機構)の地球探査船「ちきゅう」の八戸寄港では見学会を催すなど、同機構と連携した活動も行なっている。体験したことは必ずレポートにまとめさせるなど、「体験」を「学び」に結びつける工夫を重ね、海洋教育を実践している。
3 学校で行われている海洋教育とこれからの課題。NPOなどで行われている海洋教育について(東村山第一中学 並木英和さん)
:中学校の教科の中で実現できる海洋教育の取り組み事例(美術担当)と、NPOなどが行っている海洋教育の紹介。並木先生ご自身が大阪市の帆装練習船「あこがれ」で帆走体験をしたことがあり、その経験から現在では「あこがれ」のボランティアスタッフにもなっている。
4 海洋教育に関するカリキュラムの作成(文部科学省 田村学さん)
:小学校・中学校における海洋教育のカリキュラム策定の紹介。現在、海洋教育は独立した教科としては位置づけられていないが、学習指導要領の各教科・科目に示されている目標や実施する上での注意事項などから、既存の教科・科目の中で海洋教育を行う上での指標をしめした。特に、年間で70時間行う「総合的な学習の時間」は、目標や学習活動を教員が自由に考えて実践できるので、学校のある地域や生徒のニーズに合わせて海洋教育を行うことができる。
→→「総合的な学習の時間」は教員の「カリキュラム開発力」に関わっているのだと思った。つまり、今や学校は真空地帯ではありえず、学校の外にある教育機会を活用し、連携し、教室ではできないことを生徒に体験させ、体験したことを学習に結びつける必要がある。教員にはそのような教育機会をとらえる嗅覚、それらをカリキュラムの中に位置づける工夫、ひとつの単元として総合する力が求められている。
18時から別の会議が控えていたので研究所見学会と懇親会は出席しなかった。
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