2010-12-17

「総合的な学習の時間」成果発表会

 横浜国立大学教育文化ホールで標記発表会が開催され、6校から11本の発表が行われた。以下、発表題を紹介する。
 1 「自分が目指す職業への探求〜職業選択の鍵〜」
 2 「熱海再生 思いやりのある宿づくり〜Hospitarity〜」
 3 「危険な食べもの」
 4 「中国と日本〜両国の違いから見えるもの〜」
 5 「花毛布の歴史と継承」…本校
 6 「世界と日本の国家戦略〜ローマ帝国と江戸幕府に学ぶ〜」
 7 「時計反応〜反応速度に関する研究〜」
 8 「コンクリート強度と加水率の関係を探る」
 9 「"透明魚"を作る〜透明骨格標本づくり実践・研究結果まとめ〜」…本校
 10 「数列の利用〜バーコードに隠された秘密とは〜」
 11 「世界のおかし」






 本校からは、10月の海洋祭の中間発表のときに内容の充実していた2チーム4名が参加した。
 午前中は文系と理系の2会場に別れて予選発表を行った。
 発表内容について事前の査読と指導をしていただいた横浜国立大学の先生方により、1、5、8、9番の研究が選ばれ、午後はこの4本で本選発表を行った。
 本選発表後は生徒と引率教員による投票が行われ、その集計の間に、講評と講演「横浜国立大学高大連携の取り組みについて」が行われた。
 開票の結果は次の通りだった。
 最優秀賞 「コンクリート強度」
 優秀賞 「自分が目指す職業への探求」
 アイデア賞 「透明魚」…本校
 プレゼン賞 「花毛布」…本校

 どの研究も、「調べたい」「作りたい」などの自ら研究したいという動機によって行われたものだった。
 特に、最優秀賞を受賞した研究は、校舎の耐震工事中の現場見学の際にコンクリート強度に興味を持ったことが研究の端緒で、市販のセメントで加水率を変えた試験片を作って破壊検査をするという、工学部生が卒論でやるような徹底振りだった。
 本校の発表内容は学校の特色がよく出ていた上に、作製した標本の実物提示や、花毛布を折る実演を織り交ぜて発表したこと、透明魚標本の博物的価値、花毛布の文化史的価値などが認められた。
 学習の場を、教室の外へ、教員の視野を超えた所へ広げると、高校生は意外な力を発揮するものだと感じた。
 発表の場の提供にとどまらず、発表資料の事前査読と指導までしていただいた横浜国立大学に感謝したい。

0 件のコメント: