2011-08-06

第4回全国高等学校情報教育研究会(2日目)

 朝9時から4分科会に分かれて発表が行われた。私は昨日のポスターセッションだけで、本日の発表はなく、人の発表を気楽に聴くだけだった。

 一昨年よりこの研究会に参加している。
 道具の使い方をいくら授業で教えても,その道具を活用する場を設定しなければ生徒にとって無味乾燥な授業になるのではないか?
 どのような授業をデザインすれば,教員が意図する「学習」が成立するのか。横浜国大と神奈川県立総合教育センター連携講座「学習環境デザイン研修講座」を2005年頃より毎年受講しているが,そこに答えがありそうだ。
 このことは教科「情報」に限らず,学校で行われる授業全般にも全く同じことが言える。

 授業にRISP〈Reality、Identity、Social Significance、Participation〉を!・・・横浜国立大学有元先生の研修講座から。

 教科「情報」については,「コンピュータ教育」「IT教育」と同値と誤認される傾向があるため,コンピュータの操作やソフトウェアの使い方,キーボードのタッチメソッドの練度を上げるなどの<道具の使い方>ばかり行う授業もいまだにあるようだ。

 今回の発表で特に印象に残ったキーワードは「他教科との連携」である。表計算ソフトウェアは便利に使えるけれど,それを有効に活用する場面のひとつとして統計分析がある。平成24年度からの数学Ⅰにその単元が加わったので,教科「情報」との連携が大切になってくる。
 <データ>から<情報>を読み解く上で統計分析手法は強力な道具であり,表計算ソフトウェアを活用する場となる。その観点から,「統計リテラシーを育成するアンケート調査実習の実践と課題(茗渓学園,大貫和則先生)」のご発表は参考になった。私たちがポスター発表で提案した教材「10㎝はどれくらい?10秒はどれくらい?」とも通ずる内容だった。

授業で話し合いを(諏訪間先生)


情報技法習熟を目的とした旅行計画の考察(磯崎先生)


情報機器を活用して講演や発表会を演出する(五十嵐先生)


閉会式:来年は千葉県で開催,会場は東京情報大学を予定しています。



2011-08-05

第4回全国高等学校情報教育研究会(1日目)

 4日23時59分横浜発の深夜バスで大阪に向かい、5〜6日の2日間、大阪経済大学で開催された標記大会に参加した。
 初日は五十嵐先生と共同で開発して実践を重ねてきた教材「10cmはどれくれい?10秒はどれくれい?」をポスターとミニワークショップを組み合わせて発表した。
 ポスター会場がやや手狭だったが、先生方や教科書会社の人たち40余名に〈紙テープを切る→計測する→データをワークシートに記録する→切ったテープをワークシートに貼る〉という一連の活動を体験してもらえた。
 得たデータをその場で表計算ソフトに入力し、ヒストグラムと箱ひげ図に表せるように五十嵐先生が仕込みをしておいてくれたので、参加した先生方には、実際の授業ではどのように展開するか、具体的に理解していただけたと思う。
 授業で表計算ソフトを扱うときに、「ワープロパソコン教室」にならないよう、生徒にとって〈Reality、Identity、Social Significance、Participation〉のある授業デザインを意図した実践である。
 五十嵐先生と私がそれぞれの学校で行い、五十嵐先生がさらにリファインして、平成24年度からの数学Ⅰ「データ分析」との連携ができるようにした。このことは、学習指導要領に「情報科の学習成果が他教科等の学習に役立つように」と明記されていることに対応する。






「この教材を使ってみたいと思う投票:イイネ!」にシールを貼ってもらった。



2011-08-04

ヒレ推進船工作

 8月末に横浜国立大学で行われる「第5回ヒレ推進コンテスト」に出場する船がようやく完成に近づいてきた。昨年は薄いバルサ材を何枚も切り抜いて重ねて作ったところ、船体が重くなってしまった。

 今回は高速コンテナ船のように方形肥痩係数の小さな船型とし、素材もアクリル板を使って軽量化を図った。全アクリル板の船と、船底だけアクリル板で船側は硬質ビニールのカードケースを利用した船の2種類を作ったが、全アクリルの船は重くなったので,今回は後者の船で出場する。

 まだ試作段階だけれど,学校のプール入り口の足洗い場で走らせてみた。


全アクリル板で作った船

船底だけアクリル板で船側は硬質ビニールの船


 直進性と左右のバランスが問題になるので、当日までに調整を繰り返す必要がある。
 厚紙でプロトタイプを何通りか試作して船型を決めたが、ドライブ機構とヒレの検討も行いたい。

2011-07-30

全国高等学校情報教育研究会

 8月5日(金)~6日(土)に大阪経済大学で開催される全国高等学校情報教育研究会に,横浜清陵総合高校の五十嵐先生と連名でポスターセッションの発表を行うので,その打ち合わせを行った。


 今回は,東京大学三宅なほみ先生の事例
【Miyake, N., & Shirouzu, H. (2005, June). Design and use of smart tasks in collaborative classrooms. Poster session presented at the meeting of the Computer Supported Collaborative Learning, Taipei, Taiwan.】
を参考に私が昨年11月の授業で実践し,さらに五十嵐先生がリファインして実践された教材「データのばらつきを調べる~グループ研究の成果/教材の実践と検証~」を,全国大会でポスターセッションにミニワークショップを交えた形で発表する。

 情報教育の実践事例発表なのだが,次のような小道具を携えて参加する。
(1) 船の出航式などで使う五色の紙テープ
(2) はさみ
(3) のり
(4) 紙に印刷した定規
(5) はがき
(6) 授業の手順説明書
(7) 記録用紙(ワークシート)
 さて,ミニワークショップでは参加される先生方からどのような反応が得られるだろうか?

大成丸横浜入港

 大成丸の横浜入港を迎えて写真を撮影した。横浜市港湾局のwebページで入港予定の岸壁とアプローチ開始時刻・着岸時刻、着岸舷を調べておいたので、早めに岸壁で待っていた。

 本船が姿をあらわした頃にはカメラの敵の雨もあがって一安心、撮影に専念できた。周囲には実習生の家族とおぼしき人たちがチラホラ見えて、熱心に写真を撮影していた。

 私が持参したカメラはNIKON-D300+300mmF4とRICOH-GR3(20ミリ相当)の2台。ズームレンズが欲しくなるけれどここは我慢する!デジタル1眼につけて標準相当の35ミリレンズも持っているが、さすがにカメラ3台で撮影するには雨降りの中、体ひとつでは間に合わない。望遠と広角という極端な組み合わせで頑張った。単焦点レンズが好きでこうしてきたわけだからこのスタイルを維持しよう。

 本船が入港する様子を陸から眺めるのは初めてのことだった。遠景に船が姿を見せたときには、船齢30年とは思えないほど美しく整備された船装いに胸を打たれた。「船を守る」という船乗りの基本を継承し続けるには、華々しい表舞台からは想像のつかない努力と苦労があったことだろう。社会人32年目となる私とほぼ同じ歳月を歩んだ本船には特別な愛着がある。長い年月にわたって大成丸を維持し続けてこられた諸氏に敬意を表したい。





ブリッジの左舷ウイングにキャプテン(制服)とパイロット(帽子)の姿が見える







本船入港後の喫水を三等航海士が計測するためJacob's Ladder(縄梯子)が用意されている。


2011-07-28

ジャズ幽霊さん

 六本木のサントリーホール25周年企画「やってみなはれ」の一環で本日一日限り上演される黒鯛プロデュースの『ジャズ幽霊さん』を観に行った。
 黒鯛プロデュースの芝居は,前々作の『異議ある夫婦』以外はすべて観ている。つまり,ジャズドラマーの市原康さんが出演している作品については皆勤賞ということになる。
 笑わせて,ちょっとホロッとさせる芝居だ。これまでの作品は,親子の情愛,人生の禍福などが主なテーマだったが,今回もその路線。
 現在活躍されているジャズピアニストの前田憲男さんが劇中でオスカーピーターソン風やビルエバンス風,チックコリア風,セロニアスモンク風・・・にピアノを演奏していたが,芝居が終わったカーテンコールのそのあとで,アンコールに応えて『My Blue Heaven』を演奏して,芝居とジャズと両方を楽しめた。




ジャズドラマーの市原康さんと


情報部会研究会(2011年度第1回)

 横浜清陵総合高校で情報部会の今年度第1回研究会に出席した。
1 横浜清陵総合高校で実施している学校設定科目「コミニュケーション」の紹介(五十嵐先生)
(1)科目の説明
 本日のワークショップで行う事例の他にさまざまな演習を積み上げたあと、インタビュー実習を行い校内発表につなげる。
 インタビュー実習では実社会で活動している社会人や組織にインタビューを行うための依頼、事前調査などすべてを生徒自身で行う。
 校内発表によって、互いの成果と課題を共有する。
(2)ワークショップ「バンガロー殺人事件」
 6人1組になって全員が刑事役となり、それぞれが報告した捜索情報を整理し、事件の真犯人を割り出す。

《感想》このワークでは全員に役割が与えられる。それぞれが自分の持っている情報を出し合って、論理的に情報を整理することで問題解決に至ることができる。グループワークが苦手で発言しにくい人にとっても,自分の情報を提供しなければグループでの課題を解けないので,参加して発言せざるを得ない仕組みになっている。リーダーシップをとる人,情報を整理する人などの役割分担が自然にできると問題解決が円滑に進む。





(3)ワークショップ「背中合わせ・向かい合わせ」
 背中合わせに座って、紙片に描いてある図形を言葉だけで一方が他方に伝えて図形を再現する。
 次に向かい合わせに座って同じように図形を伝えるが、今度は他方が再現している図形の誤りを見て説明をやりなおすことができる。向かい合わせのほうが,伝える相手の作図の様子を確認できるので正解しやすい。


《感想》情報の非対称性:つまり,自分が伝えたいと思っていることが必ずしもそのとおりに相手には伝わっていないという当たり前のことをこのワークを通してよく理解できる。例えば,電話で道順を尋ねるときなど,お互いに質問しあって良い場面でも,言葉だけでは説明しきれない場合がある。人は,言葉以外にも身振り,手振り,目つきなどあらゆる所作を駆使してコミュニケーションを図っているという事がよくわかった。

 午後は次のプログラムだったが,所要のため中座した。 

2 ディベートを体験しよう(諏訪間先生)
3 授業実践事例報告
 (1)スクークを活用した違いのわかるライントレース(谷川先生)
 (2)プログラミング教育の入門として「アルゴロジック」の紹介(五十嵐先生)
 (3)マルチメディア表現より「雑誌そっくりのパンフレットを作る」(石井先生)
 (4)相模原公陽高校のいま(保福先生)