2週間さかのぼっての更新。10月23日土曜日は,午後から横浜国立大学のある研究室へ,『Memory in Mind and Culture』Pascal Boyer & James V. Wertsh,Cambridge University Press,2009 の輪読会に参加した。私の担当は第6章「集合的記憶の形成における反復想起の役割」というところ,28ページ分。英語を読むのが精一杯で,テキスト批評には程遠く,皆さんの足を引っ張ってしまった。しかし,内容はとても面白く,勉強になった。種々の記憶再現実験や,歴史認識の国民性の違いの由来,記憶の共有がどのように行われてゆくかなど。
① 教科書や記念日の祝典,記念碑や歴史的建造物を作るときの議論が集合的な記憶が形成される上でどのように影響するか。
② 実験認知心理学で行われる記憶を再現する種々の実験を集合的記憶形成を研究する上でどのように応用するか。
③ フラッシュバルブメモリ
④ 多肢選択式テストと短答式テスト
⑤ スキーマティックナラティブテンプレート(schematic narrative templats):図式的な物語ひな型
(民族や県民などあるグループに広く受け入れられている歴史認識のひな型がいかに形成されるか)
他の参加者の発表は短く要点がわかりやすくまとまっており,また,テキストに対する批評が行われていて,自分の読み方が足りないことを痛感した。
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