2009-09-12

認知科学会ワークショップ

 慶應SFCで開催された日本認知科学会第26回大会の,DEE(教育環境デザイン)分科会ワークショップに参加した。大会は10月10日から3日間の開催だったが、最終日の「知覚の文化的デザイン」だけに出席した。心理学を専攻していない私には難しい内容だったが,心理学の先生や大学院生と交流することで教員としての自分に足りないところがいろいろと見えてきて,勉強しなければと感ずる。なので難しくても,機会があれば出掛けるようにしている。
 今日のテーマは,「生態心理学」,「エスノメソドロジー」,「文化心理学」という解釈の異なる3つの立場から,「知覚」が生成される過程について考えるというもの。難解そうだなぁ!
 「文化心理学」の立場から有元典文先生がコーディネータとなって全体の概要の説明があった。
 次に「エスノメソドロジー」の立場から,明治学院大学の西阪仰先生による「胎児を見る道具を介した視覚の達成」という題で,超音波診断装置を媒介して医師と妊婦がどのようにして胎内の胎児を視覚として共有してゆくかという報告があった。
 「生態心理学」の立場から,早稲田大学の三嶋博之先生による「アフォーダンス知覚とその公共性」として,感覚→知覚→認識という伝統的な捉えかたと,感覚と知覚が並立していて両者にまたがる領域に認識があるというGibsonの理論の比較説明があった。

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