今年は海洋科学高校となって3年目,完成学年となる。専門高校では従来から「課題研究」が行われているが,本校はこれまで,学科ごとに実施してきた。そのため,他科でどんなことをやっているのか生徒どころか教員もあまり詳しくは知らずに,主として自分の学科の中だけで完結していた。
今年からは海洋科学科として1学科になったので,課題研究を指導する教員も大所帯となる。今日は第1回目となるので,三年生全員を視聴覚室に集めて科目の説明を行った。
研究テーマをすでに決めていてすでに相談に来ている生徒もいるが,何を研究しようか迷っている生徒もいる。そこで,担当する教員ひとりひとりに「研究テーマの例」を掲げてもらい,その説明を行った。もちろん生徒が自分で設定した研究テーマは大歓迎である。
4月中は「お試し期間」として各先生と研究テーマの相談を行い,連休明けから正式配属とする。12月に成果発表,それまでの間に中間発表の機会を設ける。成果発表は,1-2年生や教職員が見学できるような場としたい。
今日,生徒に説明したこと:
課題研究は,先生が教壇から生徒に知識を伝達する授業とは違う。『めだかの学校』の一節「だれが生徒か先生か」というような時間となることが理想だと思っている。研究内容や深さ,得られた成果や知見に,教員が教えられるという可能性を秘めた科目で,指導者としての教員が成長する機会でもある。そうなるように生徒一人一人が主体となって課題を設定して何らかの成果を導き出して欲しい。